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中年オヤジ異世界に行く。  作者: もりびる
5/6

5「おっさん、E○JIになる」

今更ながら、人気のある作品を読み返すと文章力すげーなーとか思う今日この頃。

-街の中央広場に行くと、乗合馬車の看板がある。



ん?この世界の文字が読めるのかって?不思議な事に読める。


言葉もそうだったが、全て日本語で完全に変換される、バイリンガルの気持ちとはこう言う気分なんだろうか、今なら異世界TOEFLスコア990点とか取れそうだ、それは言い過

ぎか!



自分にノリ突っ込みしながら切符売り場のお姉さんに声をかける。



「あの、すいません"ヴィダー国"まで行く馬車はありますか?」


「ええ、ありますよ"首都ヤヌアール"行きで6ゴールドとなります」



まじか!高ぇ!



ここで6ゴールド払ったら残金2ゴールドちょいになる。


「あっと、でしたら首都ではなく、国境の手前か越えた辺りの町で降りる事はできますか?余りお金に余裕なくて」


  自分ながら40越えたおっさんが金持ってなくて・・なんて言う姿に情けなくなる・・。


 「すみません、途中で降りても料金は変わらないのが原則でして、同伴する"冒険者"への護衛代の事もありますので・・」


 なるほど、馬車だけではなく護衛してくれるのか、そりゃ高くなるわ。

 モンスターとか盗賊とか出るのかなぁ、やっぱり・・。


 俺は地図を出して広げ


 「じゃあこの"タリウス"まで行く馬車は幾らですか?」


 タリウスは首都から1番近い町で、次に"チリェーツ"の町が国境付近にある。


 「タリウスでしたら定期便が出ていますので2ゴールドになります、今日は戻りの便しかありませんので、明日の昼に出ますよ」


 「そうですか、んー、なら乗りますので、切符下さい、あと、乗合馬車は初めてなんですけど、持って行く物とか教えてくれますか?」


 出来ればこの国を出たかった、街並みは綺麗だし、治安も悪くなさそうだけど、何か居心地悪いんだよなぁ、何でだろ。


 俺は金を払い、お姉さんから色々と教わる。


 お尻が痛くなるからクッションが必要とか、着くまで2日かかるから着替えが必要とか夜は基本、道中の村で休むが、宿が満員だったり何かの都合で野宿するかも知れないか

ら毛布は必要などを教わった。


 「教えてくれてありがとう、じゃあ明日の昼前にまた来ます」


 中央広場には時計台があり、今の時刻は9時、お店の朝は早いが、閉まるのも早いとの事なので、とりあえず道具屋のババアに旅支度を揃えてもらおうと思い、道を戻る。

 

 それにしても懐が寂しい、俺はお金を稼ぐ算段を考えながら道を歩いていると



 ドンッ「ハウッ!」



 歩いている最中、横の細道から出てきたガチムチとぶつかってしまい、ひ弱な俺は盛大にコケた。


 「おう、兄ちゃん大丈夫かい?」


 ガチムチはそう言うと俺に手を差し伸べた。

 いや、違うだろ、こう言うのは可愛い女の子にぶつかって色々と進めていくイベントだろう等と思ったが、素直に手を出し引っ張り上げられた。



 名前:イゴール・ブレッド

 職種:戦士

 種族:クリシュタイナー(オーガと人間のハーフ)

 スキル:粉砕(マンマー系統の武器での攻撃時、威力増大)

 魔法:ファイアーソーン(武器に火属性を付加)ファイアー・・



 突然、頭の中にガチムチのデータが大量に流れてきた。

 スキルや魔法、ステータスだけではない、体のどこが悪いとか「蛙が嫌い」とか「肉が好き」やら「マーヤに片思い」など、あらゆる情報が入ってきた。



「どうした兄ちゃん、頭でも打ったか?」



 しばしボーッとしている俺に向かってガチムチは言ってきた。


 「あ、ああ、大丈夫です。気をつけます」


 俺はそう言い、中央広場へ行くガチムチを見ていた、一目惚れではない、決して。



 「どうなってんだ・・、」



 まるで昔読んだサイ○メトリーの漫画みたいに、これから捜査の協力をしながら事件に巻き込まれていくのか俺は・・だがここは異世界。


 こうなると、他の人の手も触りたくなる。


 俺は切符売り場まで戻り、お姉さんに「道具屋ってどこですか?」等と尋ね、感謝の気持ちとして手を出す(下心じゃぁ無いよ、クフッ)


 お姉さんは「はぁ」と言いつつも握手すると、先程と同じ様に一気に情報が流れ込んで来た、

 今度はガチムチよりも多くの情報、スリーサイズや、夜の○○な事やムフフなど色々だ。



 俺の少し顔がニヤけたのだろうか、お姉さんは手を離し、業務に戻ってしまった。


 何だろう、この盗撮をしてしまった様な感じは。



 「あ、ひょっとして」



 今度は自分の右手で摑み、強く知りたいと思ってみる。


 名前:佐々木樹ササキイツキ

 種族:人間

 職種:異世界から来た人

 スキル:【シュームガス】【鑑定】【異次元収納カバースキル



 ・・・ほぼかわんねー!



 だが、所持スキルについては詳しい事が解った。


 鑑定:対象に触れると本人も自覚し得ない事が全て明らかになる。触れなければ表面上しか解らない、又、対象の能力が上がる為の必要な情報も判別する。

   


 まさに"神の目"だが・・能力バレたら悪用される所か殺される危険性もあるわ。


 他人の秘密を知り得る能力なんて危険この上ないだろ。


 つか、収納のカバースキルって何だ?


 カバースキル:他人に知ることが出来ない隠匿スキル、但し、強力な"鑑定"を受けると判別される。


 つまり、俺の"鑑定"は強力なんで自分でも解り得たと言う事か。


 そう言えば賢者が「本人が気付いて無い場合もあります」とか言ってたな、魔法だけじゃ無くスキルでも最初からカバーとかあれば本人も解らないのかな?

 だめだ、正直この世界では不明な点が多すぎる。


 又、スキル【シュームガス】についても詳細が判明したが、何にせよ臭い事には変わりないが、オリジナルスキルらしい、どーでもいいが。。。


 余り考え過ぎると少し薄くなった前頭葉がまずます、、いや、まだハゲて無いよ。


 色々と考えつつも、道具屋に向かいババアに旅支度用品を揃えてもらい購入した後、露店で適当に食事を済ませ散歩した。


 冒険者ギルトとか商人ギルド、教会や魔法組合とかあったが中には入らず、旅行気分で散策した後、昨日泊まった宿屋へ行き、お金を払って晩御飯を済ませ、早めの就寝をした。


 明日には首都ともお別れか。






 ・・・しかし、調子に乗って買い食いしたら残金3ゴールドちょいか、どうやってお金を稼ごう。 




 次号からはのんびり投稿していこうと思います、はい。

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