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灰色の狐  作者: fomela
プロローグ
6/24

呪憑き

雲で隠れていた月が辺りを照らし始める。

正面を見つめると、真っ白な髪をした二人の男が立っている。

スーツを着た男は少し離れた位置に居て、何かを必死に我慢している様な表情だった。

もう一人の方は、暗い紫のパーカーとダメージジーンズ。こいつが「母さんを殺した」男だ。


「今度は真っ黒かよ!『呪憑のろいつき』流行りのイメチェンですか〜?ハハハ」


僕は、地面を少し蹴り男の目の前まで行く。

そのまま、左腕を折った。

「は?」

「殺してやる」

「痛って!!!!クソ、ふざけやがって!!」

パーカー男がそう叫びながら、後ろに下がる。

「優しくしてやったら、調子乗りがって!少し、傷めつけてやるよ!!」

そう言いながら男にも耳や尻尾が生え、折った腕が逆再生した映像のように治る。


それを確認する前に僕は頭に蹴りを入れようとするが、手で防がれた。

「ちょぉーっと、遊んでやるよ!」

相変わらず、ニヤニヤした顔をこちらに向けながら僕の首に爪で切りつけてきた。

左手で流し、その勢いと自身の回転を加え男の後頭部に拳を叩き込んだ。

「おっ!」

ダンッと顔から地面に転がる。

「痛って!!クソ、腹立つわー」

ダメージは殆ど無い事を確認し、

『鎌鼬』

僕の周りに真空の刃作り、男に放つ。

「やっべ、『言霊・・』かよ?!俺使えねーのに!!!」

軽い切り傷を作るだけで避けられた。

再び近づいて、今度は爪で首を掻き切ろうとする。

「はい、残念」

手首を捕まれ、投げられる。

空中に上がった瞬間を狙い、体を捻り相手の腕を掴んで折る。

受け身を取り、そのまま指を相手の左目に入れた。

僕の顔に熱く感じる返り血が飛ぶ。指を曲げ、目を抉った。

「あ”ぐぁぶがぁーーーーーーーー!あ”ぁ?ぶっ殺すぞ!!!」

男からニヤけ面が無くなったことに、僕は嬉しくなった。

「何笑ってんだよぉ!!!俺の目を抉りやがって!!!!てめぇの両目を抉ってやる!!!」

大振りで単調な動きになった男の顔にカウンターを入れ、倒す。

今度は倒れた男の腹に、腕を突き刺した。

皮膚を破き、肉を裂いて返り血が少し付いた、その手を抜くと牛肉に似た表面から泉のように血が溢れだす。

2,3回繰り返す、血まみれになった僕は男がまだ生きていることに満足し微笑んだ。

「カッブ…ビュリ…ヒュ、ー…ヒー…ヴァッ…」

口からも血が出ていて気道がうまく確保できていないみたいだ。



母さんのように首を斬るかな。

「それぐらいで、満足してもらえないか?」

先程まで見ているだけだったスーツの人がこちらに近づき話しかけてくる。

「なんで?」

「それ以上やると、ソレが死ぬ」

スーツの男は何を馬鹿なことを言っているのだろう?

殺したいから、こうしているのに。

「だめ、僕はソレを殺したいから」

そう答えると、

「頼む、ソレが殺されると俺の家族が殺される」

「だから?僕の母さんは死んだよ?」

「代わりに俺を殺せ、家族が殺されることよりもマシだ」

家族…?頭が痛い。

「うぅ…もういい。わかった。ソレあげるから消えて…」

頭が痛い。

「…恩に着る」

頭が痛い…。

スーツの男はパーカーの男を抱えて歩いて行った。

頭が痛いよ。


頭の痛みで蹲りながら、僕の意識は沈んでいく。



「……て、お願い…」


半壊した家、瓦礫の中に蹲って気を失っている血まみれの響へ、淡い光が寄り添った。

光は崩れるように消えていく。

響の髪から黒いシミが地面に流れるように抜け、元の灰色に戻った。

やっとプロローグ終わったー(∩´∀`)∩

次のから、1章です!!やっとだよ…

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