日常と誕生日会
処女作です。
10/16 誤字修正
〜朝〜
朝がとてつもなく弱い僕は、顔を洗っても眠気が取れずにぼーっとしながら椅子についた。
「おはよう、響」
「…、おは、よう」
パンが焼ける匂いと共に卵を割る音、そしてジューと何かを焼く音を聞きながらテレビに眺めた。
「そろそろ、起きなさい」
そう言いながらため息をつき、母さんは出来た料理を並べる。少し頭が働くようになり、朝のニュースを見ていた。
「最近、また飲酒運転で捕まる人増えてきたね」
取り締まりがきつくなってから激減したのに数年や数十年経つとそれにも人は慣れるのかなーとボケた頭でスケールのでかいことを思った。
「そうね、確か今日は涼介君の家で響の誕生日会だっけ?帰りは気をつけなさい」
「あー、そういえば…前日になんで誕生日会するんだろ…まぁ、楽しそうだからいいけど」
僕の誕生日は11月28日で今日は27日、何かあるのかなぁ…。
「それは、私が当日は家族でするから前日にしてって頼んだのよ」
「え?なんで??」
ちょっと意味がわからない。まだ寝惚けてるな、僕は。
「だって、親子2人水入らずで誕生日お祝いしたいから〜」
あー、そういえばこの人親バカだったね。まぁ、母子家庭だしね。
「ところで、響ー時間大丈夫?」
「え?」
テレビを見る。
8時回ってる…。まだ着替えてないって!!!
朝食を口に掻き込み、走って自分の部屋へ!後ろから「早く起きればいいのに」といつものことながら
母の小言に背中をさされながら口の中のものを流し込む。
シャツ!えぇ面倒だボタンとまってるから上から被ろう。その流れでズボン!学ラン!よし!!
「いってきまーす!!!」
外に駆け出る。
「いってらっしゃーい、お弁当はー?」
「要ります!!!」
走って戻って走る、シャトルランの練習になったな。
チャイムとともに教室に入ってセーフ
「坂下、今度やったらアウトな」
「先生、それだけはやめて!お願い!!」
僕は先生に土下座する勢いで頼み込んだ。
クラスメイトの笑い声の中、窓際の後ろから3番目にある自分の席に座る。
「おー、またやったな」
「おはよう、涼介。セーフだろ」
「おはよ、先生のさじ加減だな」
「職権乱用だな」
「食券?お前弁当だろ?」
「漢字がちげーよ…」
僕は涼介の返しに片手で目を覆うった。
ふと、ノートを書くのがだるくなってシャーペンを置き、周りをぼーっと見渡した。
前の席のやつ、こいつは幼稚園の頃から今までずーっと同じクラスという親友?の橘 涼介みてくれもいい、
性格もいい。すげーイケメンではないから余計にモテる。
なにこいつって感じで腹が立つが性格がいいので憎めない。が、すでに彼女を3人ほど変えている。
今付き合ってたかね?どうでもいいか。
右の席のやつ、さっきからこっちを見ては紙に鉛筆を走らせを繰り返しているキモいこれ、
しかし、勉強ができる。
これ、こと佐藤 剛は小学校の5年の時に転校してきてすぐに僕を女と勘違いして告白してきたので
拳で答えをあげたにもかかわらず、ホモにでもなったかの勢いで僕を2次元化し女装させている。
やめろと言っているのにこれだ。あとで、あれ全部燃やそう。
なんでこんな奴が、勉強できて海外だったら飛び級して卒業してるレベルなのだろうか。
そして、僕の二つ後ろには周りのヤンキーが小さく見えるほどに大きい…身長は180超えその体は自分の家の道場により鍛え抜かれている。
これが中学3年とは思えない。裏社会のボスやっててもおかしくはない。これ我らがボス、武田 奏士である(ごめん、ボスは嘘)。
顔の彫りも深めでまじこえーよ。ちなみに、許婚がいるらしい(羨ましい…
)。
席替えはくじだったのになぁ。気が楽だからいいけど、右のやつは除いてな。
〜昼〜
時計を見ると、チャイムがなった。
「よし、飯食いに行こうや」
「行くかー今日は涼介、弁当?」
「いや、食堂ーすでに買ってある」
「早っ」
「お前らも行くだろ?」
「ふひ、響が行くなら行くでござる」
「剛、その喋り方ネットだけにしよね?」
と言って僕は剛の腹にストレートを入れる。
「あと、授業中キモい」
「ご褒美でござるぅー」
「奏士ー。これほっといて早く行こう」
「あぁ…。ゴミ箱にでも入れておくか?」
「いいね。あ、あとこれお願い。」
剛が授業中に書いていたブツを奏士に手渡す
「それはいいが…こいつはダメだろ。用務員の人がかわいそうだ」
「確かに……」
「俺は浅慮だった。許してくれ涼介」
「はいはい、んじゃー行こうや」
「ん」
「おう」
「拙者を、置いてかないでほしいでござるぅー!」
〜放課後〜
「響、俺の家に19時ぐらいに来てくれ」
「わかった」
「剛と奏士は18時すぎぐらいに来てくれ準備だ」
「それ、僕の前で言っちゃう?」
「別にいいだろこれサプライズでもねーしな」
「まぁ確かにね」
「ふひひひ、プレゼント楽しみにするでござる。ひひ」
「なんか、剛のは欲しくないな…」
「そう言わずにー、ひひひ」
僕はそっと剛に蹴りを入れた。
「うっ…ぐ…痛いでござるぅー」
「響、俺はな「奏士はセンスが絶望的だからケーキで」…わかった」
〜帰宅・夕〜
さて、とりあえず私服に着替えて時間潰すかー。
「さて、母さんーそろそろ、行ってくるー」
「響」
「何?」
「今日は、なるべく早めに必ず帰ってきて」
「え…なんで?」
「響、帰ってきてからちゃんと話すわ」
母さんの真剣な表情はあんまり見たことがない。だから、僕は重要なことなんだなと思って
「わかった。終わったらまっすぐ帰ってくるよ」
「必ずね」
「うん、じゃぁいってきます」
「いってらっしゃい」
いつもの笑顔に見送られて家を出た。
〜誕生日会〜
「来たよー」
「おう、上がってくれ」
「お邪魔しまーす」
「きたでござる!!さぁ、拙者のプレゼント!メイd、おぶ、ぐ、え」
「ねぇ、涼介。こいつ殺していい?」
「すでに殴ってる…それに、俺の家が汚れるからやめろ」
「んで、ケーキは?」
僕は大の甘党である。
「おう、ここにある」
「ホールで買ってきたのか…」
「これ、結構高かったんじゃないの?」
「…あぁ、少しな」
「(おい、涼介。奏士の少しって割と狂ってたよな?)」
「(あぁ…学生である俺たちの多いより0が一つ多いぐらいはある)」
「(まじか…、僕半分食べる)」
「それは好きにしろよ…」
「?、そろそろ蝋燭を立てたいんだがいいか?」
「あ、うん。ありがとう」
奏士が蝋燭を立て火をつけると、涼介かいつの間にが電気を消した。
「ほれ、一気に消せよ」
「任せろ!」
火を一気に消して、涼介と奏士が拍手してくれる。床に転がってるやつもしてたわ。
それからいろいろ話した、 高校や大学、仕事。
夢とかはちょっと恥ずかしかったが、奏士が真剣に話をしてきたのでそういう流れになった。
あいかわらず、剛はあれだが…。
今の平穏で普通の暮らしも好きだけど。
アニメや本にでてくる話にも憧れてる。ちょっと異世界に行ってみたいなとかも思うし、魔法も使ってみたいなって思う。
こう言う叶わない夢を見るのも忘れるのかなーっと思って少し寂しくなった。
そのあとは、みんなでモンスターをハントするゲームで裸祭りをしながら素材を回収しまくった。
すでに僕ら四人はすべてカンストしているのでただの暇つぶしだったけど、こう言う場ではやっぱり面白い。
「よし、そろそろ帰る」
「そうか、なら俺も帰るとするか」
「拙者も、帰るー」
「あいよー」
「今日は3人ともありがとう」
「気にすんな」「おう」「ドヤァ」
3人は一斉に違う言葉を言って僕は
「しまらないね〜」
と笑った。
「んじゃ、また明日」
「あぁ、また明日」
「ふひ、来世で」
「気ーつけてなー」
〜帰宅・深夜〜
「ただいま〜」
とりあえず、居間の電気をつけると母さんがそこにいた…。
「!!!どうしたの母さん!?電気もつけないで…」
「ごめんなさい、ずっと考え事してたの」
「まず、あなたに私は謝らないといけない」
「え?もしかし、実は私の子じゃないとか…?」
と、僕は怖さで震えながら聞いた。
「いいえ、響は正真正銘、私の子よ」
「よかった…」
少し安心した…。
「ここから話すことは響、灰色の髪の理由が分かる話しなの」
そこで区切って、こちらにまっすぐな視線を向けてくる母さんに無言で頷いた。
「だから、私の話を最後まで信じて」
それから話されたことは僕は信じられる気がしなかった。
汚く拙い文書ですみせん、読んで感想をお聞かせください。