表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

お手製のダンジョン作りのあやかし放浪記~気が付いたらヒーローに選ばれてしまいました~

作者:ふわさん
 あやかしと呼ばれる存在がいるらしい。もちろん、その話を聞いて、信じる人がいて、嘘だと思う人がいて、まったく興味を持たない人もいる。だからこそ、子供があやかしが見えるなんて聞いたら、たくさんの大人たちは嘘つきだと言ったのかもしれない。


 しかし、幼い頃から不思議な力を持っており、少年はあやかしの姿を見ることができたらしい。
 その力が少年を傷つけていた。
 
 彼は孤独であり、アリの巣を見つめることが日課となっていた。その穴の底から誰かに呼ばれているような不思議な感覚を覚えていたが、そのことを秘密にしていた。一日中、アリの巣から離れずに過ごしていた。

 どうしてそんなことをしているのか。
 
 
 少年すらわからない。
 
 たくさんの秘密を抱えて、少年はそのことを誰かに話をすることができなかった。
 
 
 少年は小学校の6年生になっていた。
 
 夏休みの自由研究で、少年はアリの巣の虫かごを作ることにした。アリの巣の断面を透明なガラスの向こうから見つめて、毎日、入り組んだ迷路のような構造に興味を持つようになった。 
 
 
 すると、おかしなことがおきた。


 不思議な力に引き寄せられたのかもしれない。彼が飼っているアリたちが、音を立てながら妖怪の姿に変化した。少年の目の前にはアリたちが金槌坊(かなづちぼう)と呼ばれるあやかしの姿で立っていた。
 
 アリたちは真っ黒な皮膚、大きな目の生き物に姿を変えていた。
 金槌坊というあやかしらしい。

 姿は小さな鳥に似ていた。
 手にはかなづちのような道具を持っていた。


「ダンジョンを作りませんか?」


 金槌坊の声が聞こえた。
 
 
「さあ、ダンジョンを作りましょう…」
 

 その言葉を聞き、少年はダンジョンを作ることにしたらしい。
 まるで、あやかしにそそのかされたように。

 毎日、少年はダンジョンを作っていた。

 すると、予期せぬ出来事が起きる。
 ダンジョンの中で、黒い石を見つけてしまう。それは人非ざる者が作り上げた呪われた物である。
 少年はハンマーで黒い石を壊してしまった。黒い石が壊れると、呪いをかけられて少年はあやかしの世界に足を踏み入れることになった。

 少年はどうなってしまうのか…


金槌坊について

wikipedia抜粋
https://qr.paps.jp/OIT1s
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 101 ~ 106 を表示中
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 101 ~ 106 を表示中
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ