第89話 マイケル君のダンジョン探索
マイケル君は格闘家であり、同時に有名なユーチューバーでもある。
身長は2メートル30センチ、体重は150キロ。
格闘技で人類最強と称されていた。
マイケル君はユーチューバーとしてお茶目な姿を見せており、子供たちにも人気があるらしく、登録者は100万人を突破しているらしい。そんな彼がダンジョンに挑戦することになったらしい。
マイケル君は真っ暗なダンジョンの中を歩いていた。
ただ、ダンジョンにいるマイケル君は不機嫌そうで、スタッフに不満ばかりを言っていた。
「なんで、これがこんな暗い場所に来なくちゃならないんだよ~」
陽気で、元気な姿はなく、マイケル君はずっと不満そうな顔をしていた。
その時、スタッフが心配そうに尋ねてきた。
「あの、本当に、ダンジョンに入るのは本当に大丈夫ですか? 最近、いろいろ噂が出てるじゃないですか…」
それを聞くと、マイケル君はスタッフの頭を叩いていた。
スタッフを見つめると、
「大丈夫だろ、オレはマイケル君だぞ!! みんな、オレがモンスターを倒すところを見たがっているんだ!!」
と、マイケル君が自信満々に答えた。
スタッフは謝りながら、
「そうですね、すみません」
と、返事をしました。
しばらくの間、マイケル君は5人のスタッフと共にダンジョンの奥へと進んでいた。
ずっと、スタッフたちはダンジョンに恐怖を感じていた。
すると、スタッフの声がした。
「あの、ここで撮影を始めませんか? この先は危険だと思いますが…」
と、スタッフが提案しました。
それを聞いて、
「ちぇっ、仕方ないな」
と、マイケル君は不満そうに返事をした。
「じゃあ、ここで撮影するか。本当はモンスターが現れてから撮影しようと思ってたんだけどな」
「あ、ありがとうございます!!」
◇ ◇ ◇
しばらくの間、スタッフは撮影の準備を進めていた。
折りたたみ椅子に座り、マイケル君は周囲を見渡しながら指示を出していた。
その時、ダンジョンに轟音が響き渡っていた。
激しい音が聞こえると、スタッフたちはモンスターの出現したのかと恐れていた。逃げようとするスタッフもいた。その時、真っ暗な闇からライトがこちらに向かってきていた。視線を向けると、大型のバイクがエンジン音を轟かせながら走ってきていた。
ダンジョンの中を走ってくるバイクを見ると、マイケル君もスタッフも驚きを隠すことができなかった。
バイクには二人の高校生と一人の女の子が乗っている。
バイクが止まっていた。
乗っていた高校生の声が聞こえてきた。
「うわー、マイケル君さんだ!! あの~、ずっとファンでした!!」
金髪の高校生が興奮した声を出していた。
マイケル君のほうへ歩いてきた。
それを見て、スタッフが慌てて高校生を止めようとしたが、マイケル君はそれを制することにした。
「おお、俺のことを知っているのか?」
と、マイケル君の声がした。
「はい! ぼくはブンブン配信というチャンネルで動画を配信している沼田と言います。あの、握手してもらえますか?!」
と、高校生は頼んでいた。
「ああ、いいだろう」
マイケル君は応じ、
「これから撮影があるんだ。邪魔しないでくれよ!」
と忠告していた。
「はい、分かりました!」
と高校生は答え、マイケル君と握手を交わしていた。
ただ、もう一人の高校生は女の子と話をしており、マイケル君に関心を示していない様子であった。
その時、マイケル君はにやっと笑っていた。
高校生の手を強く握ることにした。
イタズラである。
マイケル君は高校生が痛がるのを期待していた。
しかし、そうはならなかった。
目の前にいる高校生の顔は恐怖で満ちていた。その視線はマイケル君の後ろに固定されており、彼の体は恐怖でガタガタと震えていた。
それを見ると、マイケル君が振り返っていた。
そこに青鬼が立っていた。
ずっと、冷たい目でマイケル君と少年を見つめていた。
「うわーー、鬼が出た~~~~~~~~!! おかあちゃーーーん!!!」
マイケル君は絶叫していた。
叫び声がダンジョンに響き渡っていた。
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