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第62話 侵入

 九尾のキツネは戻ってくると、屋敷の女性に聞いたことを2人に説明をしていた、

 すると、猫又さんが立ち上がっていた。



「ああ、そんなことが起きているなんて……。すぐに、法師という奴のところに向かいましょう! 生徒会長を助けなくちゃいけないですよ!」


「待って。まだ何もわかっていないのよ…。もっと、情報を集めてみましょう……」



 九尾のキツネは猫又さんを落ち着かせようとしていた。

 しかし、猫又さんは冷静ではなかった。



「無理です。そんなことはしていられません! 絶対、その法師は怪しいと思います!」


「私だってそう思うわ…。けど、すぐには動いてはダメ…」


「じゃあ、いいですよ。私だけでも行きますから、2人はここで待っていてくださいね~」



 そう言うと、猫又さんが走り出した。

 

 

「ちょっと、待ちなさいよ!!」



 九尾のキツネが追いかけていた。

 2人は屋敷の奥の方へと走り出していた。



 ただ、少年は屋敷の中に視線を向けていた。

 さっき、屋敷の中に誰かがいたような気がした。こちらを見ていたから、ミコト生徒会長のことを知っているのかもしれない。



 そう思うと、少年は立ち止まった。

 九尾の狐に向かって、少年は大きな声を出していた。


「ちょっと、ぼくはこの屋敷の中を探してみるよ!」


 少年の声が聞こえた。


「待って。一緒にいる方が安全だよ。ああ、わかった。じゃあ、そこで待ってて。私があのバカ猫を連れてくるから!」



 そう言いながら、九尾のキツネは猫又を追いかけていた。

 少年は立ち止まっていた。


 しばらく、少年は屋敷の2階に視線を向けていた。


 どうしてなのか、少年は屋敷に入ることをためらってしまっていた。しかし、ミコト生徒会長が危険な目にあっている可能性があるというなら、すぐにでも助けなければならないに違いなかった。誰かが困っているのを見過ごすことはできないと、少年は思った。



 九尾の狐を待つことなく、少年は屋敷の中に入ることにした。

 屋敷の中に入ると、冷たい妖気が満ちていた。



 玄関を抜けると、たくさんの部屋があり、その中の一つから老婆の声が聞こえてきた。

 老婆は激昂しているようであった。


 

 老婆の叫び声が聞こえてきた。

 


「盗人が屋敷に入ったようじゃ~。あやかし、かもしれん。生死の有無はどうでもよい。お前ら、あいつらを追うんじゃ~」



 部屋の中を覗いてみると、老婆の前には、黒い服を着た3人の男性が立っていた。

 彼らは3人を探すために屋敷から飛び出していった。


 その姿をじっと見つめていた。

 きっと、九尾のキツネがいるから、猫又さんは大丈夫だろう。



 屋敷の2階へと上がることにした。


 2階の階段を上ると、黒い服を着た男性が立っていた。

 少年は慌てて身を隠す。

 階段の陰に身を潜めていたが、足音が聞こえてしまい、黒い服の男に見つかってしまったかもしれない。段々、足音が徐々に近づいてくる。もし見つかっているのなら、戦うしかないのだろう。戦う準備を始めることにした。


 もうすぐ、足音がそこまで来ていた。覚悟を決めると、少年は飛び出そうとしていた。

 その時、誰かが少年の肩を叩いた。


 後ろを振り向くと、そこには中学生くらいの少年が立っていた。



「あの…。ぼくはミコト姉ちゃんの弟です。タイチといいます。あなたは姉ちゃんを助けに来たんですよね? ここはぼくが何とかします。そのままじっとしていてください」


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