第44話 押しとダンジョンの異変
学校の屋上に、九尾の狐が妖力に満ちていく様子がわかった。
生徒たちを魅了させていく。
九尾の狐は生徒たちを操っていた。
「さあ、みなさん、教室に戻りましょうか…」
九尾の狐が手を叩き、生徒たちに命令をしていた。
すると、魅了された生徒たちは屋上の階段を下りていった。
屋上には誰もいなくなる。
九尾の狐が少年を見つめていた。
その時、妖力を察知したのか、黒猫が屋上にやってきていた。
少女に話しかけた。
「九尾、いったい、ここで何をしているにゃ?」
と、黒猫は尋ねた。
「学校に通うことにしたの。同級生になるわ。これからよろしくね」
と九尾の狐が答えた。
「はあ、何を言っているにゃ?」
黒猫は驚いていた。
すると、九尾の狐は首を傾けていた。
「あら、おかしなことでも?」
「あるに決まっているだろ!お前はミコトの力を奪おうとしているんだから!」
黒猫は怒っていた。
「そうね。私はミコトちゃんの力を奪うわ。それが私の存在意義だから。ただし、これは公認なのよ」
と、九尾の狐は冷静に言った。
「公認だと?」
黒猫の声がした。
「ええ、そうよ。ミコトちゃんは私に呪ってほしいってお願いしていたじゃない? だから、もうあなたには関係ないことだわ」
と、九尾の狐は笑っていた。
それを聞いて、黒猫がずっと睨んでいた。
「だからって、あやかしが学校に来るのはおかしいにゃ!」
「あなたには言われたくないわ。あなただって似たようなものでしょ。そうそう、あなた、いまも蛇が怖いのね。見てて笑っちゃったわ」
と九尾はクスクス笑った。
黒猫は怒った。
「もう怒った!」
黒猫は九尾に飛びかかった。ただ、キツネと猫がじゃれ合っているように見えた。
少年は二人を放っておくことにした。
一人で教室に戻ることにした。
すぐに、次の授業のチャイムが鳴っていた。
◇ ◇ ◇
その頃、ダンジョンでは異変が起きていた。
救急車が数台止まっていた。
たくさんの人たちが昨日の事件の生存者がいないかの確認をしていた。
その時、殺された死体が動き出そうとしていた。
切り刻まれた体は人間の原型を失っているようであった。
アンデットがのそのそと歩いていく。
突然立ち止まる。
不満そうに、独り言を言い始めていた。
「くそっ、ダンジョンの確認をしに来たのにこんなことになるとはな…」
ただ、そのアンデッドが崩れ去ってしまいそうであった。
「ぬらりひょん様にご連絡をしなければならないだろう。ただ、九尾がいるとはな…」
そう言うと、アンデッドが歩いていく。
すると、暗闇の中から誰かの声が聞こえてきた。
「あなたもあやかしだろ? オレを一緒に連れていっれくれないか…」
視線を向けると、そこには金槌坊Dが立っていた。
そして、次の日、ダンジョンの中から金槌坊Dの姿は消えていた。
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