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第43話 人気者!?

「ダンジョン配信でスクイ君が映ったんだって? 人気者になるかもね〜〜〜〜」


 猫又さんはからかう声がした。どうやら、彼女は昨日のダンジョンの配信を見たようである。ニヤニヤとした顔が少年に向けられている。



 猫又さんのからかう姿を見ると、少年は困惑していた。

 少年はぶっきらぼうに返答していた。



「そんなことありませんよ!」


 

 その表情は明らかに困っていた。

 猫又さんは笑いながら、少年の肩を叩いていた。

 


「あはは、冗談だよ。スクイ君が人気になるわけないでしょ〜」


 少年は不満そうな顔をした。

 ただ、反論することはできなかった。


 猫又さんは知らない。ダンジョンを作ったのが少年だということを。だから、少年はダンジョンの話はしないことに決めていた。通学路を歩きながら、少年はずっとダンジョンのことを考えていた。



  ◇  ◇  ◇   



 教室のドアを開けると、少年の所に1人の生徒がかけ寄ってきた。

 生徒は携帯の画面を見せていた。



「スクイ、待ってたよ!これ、お前のことだろ?」



 画面に、黒い狼と戦う少年の映像が映っていた。

 少年は動揺してしまい、何も返事をすることができないでいた。



 その時、翔平が近づいてきた。

 しばらくの間、携帯の動画を見つめていた。



「へえ、よくできた動画だね。AI技術で作ったの?」


「ちげーよ!! これはダンジョン配信のやつだから!!!」


 すぐに、生徒は反論をする。

 それを聞いて、翔平は困った顔をしていた。


「なるほどね。ただ、学校でそんな動画を見てもいいのかな? ほら、後ろに生徒会長がいるよ…」


 と、後ろを指さしていた。


 生徒が振り返る。

 すると、無表情のミコト生徒会長が立っていた。



「ほう、これは話題になっている動画か。ちょっと見せてくれないか。面白いね。でも、現実にこんな生物がいたら大騒ぎだろうね。昨日の大きな地震と何か関係があるのかな? この動画について、君はどう思う?」



 生徒会長は映像を見つめていた。


 生徒は怯えていた。

 そして、生徒会長から逃げようとした。



「うわ〜、生徒会長、ごめんなさい。スマホだけは没収しないでください!!」


 と叫んでいた。


 生徒は教室から飛び出していった。

 困った顔をして、生徒会長はスクイ少年に声をかけた。



「スクイ君、授業が終わったら生徒会室に来てくれるかな?」



 生徒会長がそう言い、教室からいなくなっていた。

 生徒のざわめきの声が聞こえてくる。




「スクイ、いったい、何をしたんだよ~」



 生徒の声が聞こえてきた。



 それを聞いて、少年は教室にいることが耐えられなかった。

 屋上へと向かい、グラウンドを眺めることにした。



 ただ、生徒たちが後を付いてきていた。


 ダンジョンの配信が本物かどうかを確かめたがっているようだった。心のどこかでそれが偽物だと思っているのかもしれない。遠くから少年をじっと見つめる。ただ、誰も声をかけてはこなかった。


 何かが起こることを期待しているようであった。



 くだらないなと思いながら少年はグラウンドを見渡していた。すると、屋上の入り口の方から、見知らぬ白い服を着た少女が声をかけてきた。



 それは九尾のキツネだった。

 九尾の狐は学生服を身にまとっている。



「あら、さみしそうな顔をしているわね」



 と言いながら、九尾の狐は笑みを浮かべた。

 少年の方に歩いてくる。

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