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第31話 3Dプリンターと美女

 ダンジョンの中をスライムが飛び跳ねていた。

 その光景を見ると、副会長は驚いて、持っているライトが震えだしていた。

 


「うわー、スライムがいるじゃねーか!!」

 


 副会長の大きな声が聞こえてくる。



 その時、異世界に転生したかのような気分になっていた。

 副会長はドラゴンクエストの主人公のように戦闘態勢を整えていた。



 その横で、少年も驚いた顔をしていた。


 ただ、少年は数日前の金槌坊(かなづちぼう)の会議のことを思い出していた。

 会議にて、スライムの制作方法が発表された。

 スライムを発表する時、嬉しそうな顔をしながら、金槌坊(かなづちぼう)Bが大きな黒い布を引っ張った。


 


「主様、これを見てください。この機器を使用してスライムを制作することになりました!!」



 布の下には大きな機器が置いてあった。

 どうやら、目の前にある機器を使用してスライムを作ったらしい。

 


「この機器は3Dプリンターです。この機器を使用して、3DのCADでスライムを設計し、ダンジョンのスライムを作ることにしました。試作の小さいスライムは既に完成しています!!」


 

 金槌坊(かなづちぼう)Bが小さなスライムを取り出した。

 手の上には5センチほどの大きさのスライムが乗っていた。

 


「どうですか、このスライムは本物みたいでしょ? 柔らかいフィラメントを使用することでスライムを表現させました!!」



 フィラメントというのはプリンターの材料のことであるらしい。

 しばらくの間、金槌坊(かなづちぼう)Bのその説明を聞いていたが、少年にはさっぱり理解することはできなかった。最後は、そういうものなのだということを受け入れることにした。だからこそ、目の前でスライムが動いているのを見ると、何も知らなかったように少年はびっくりした顔をしていた。



 ダンジョンの中にいるスライムはい世界にいる気分がしてくる。


 スライムを見て、黒猫は毛を逆なでている。

 黒猫の興奮した声が聞こえてきた。



「何じゃ、あの生物は!! 見たこともない生物がいるにゃー!!」



 黒猫の目がギラギラしていた。

 勢い良く、黒猫がスライムに向かって走っていく。



 その姿を見ると、生徒会長と副会長が一緒に進んでいった。

 スライムが驚いたかのように逃げ出した。



「待て、スライム、逃げるな!! お前、メタルスライムじゃねーんだぞーー!!」

 


 副会長の声がした。


 副会長はライトを手に、暗闇に潜むスライムを追跡しようとしていた。

 突然、ダンジョンは騒がしい声で満ちていた。



 その時、何故か、少年は立ちくらみを起こしていた。



 なんだか、自分の体がおかしいと感じていた。

 突然、吐き気がした。



 平衡感覚を失いそうになり、どうにか体を安定させようとしていた。

 意識が切れそうになる。




 暗闇に落ちる。




 その時、1人の女性がスクイ少年の体を掴んでいた。





「大丈夫ですか?」


「ああ、大丈夫です……」




 そう言い、少年は女性に視線を向けていた。

 誰だろうか。

 ダンジョンの暗闇の中に1人の黒髪の女性が立っていた。



「あの、あなたは誰ですか?」

 と、少年が言う。



「えーと、私は美福門院と呼ばれていました。九尾様からの伝言をあの女性に伝えに来たのですよ」


 女性が笑みを浮かべていた。

 


 彼女は美しい顔立ちをしており、強力な妖力を持っているようだった。


 その妖力を受ける。

 すると、自分の意志とは関係なく、少年は女性に魅了されそうになっていた。

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