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第11話 邪魔者

 ダンジョンの中にはたくさんの人間の恨みや妬み、願いなど、いろいろな感情で埋め尽くされている。妖力が深い海のようにまっていることもある。たまに、おかしな力を感じることや、低級のあやかしがいることもある。



 しかし、今日は違う。



 ダンジョンの中で何かが目覚めたのがわかる。それを確かめるべきだろう。そう言えば、あやかしの魂が『妖怪が目覚める』とか言っていた気がする。何かが目覚めたということ。

もう一つ、生徒会長たちのことが気になっていた。



 生徒会長たちはダンジョンに向かっていた。


 妖力について知っているはず。それが知りたい。すぐに、生徒会長たちのダンジョンでの振る舞いを確認する必要があるだろう。どんな力を使うのか、確かめたいと思っていた。ダンジョンに向かわなくてはならない。誰にも見つからないように、生徒会長たちの力を知るべきだと思っていた。



 急いで、少年はダンジョンに向かおうとしていた。



 しかし、邪魔が入る。


 教師の声がした。妖力は消えていて、操られているわけではないらしい。ただ、屋上にいた生徒たちに入れ知恵をされたらしい。



「待て、何処に行く。スクイ、待て待て!!」


 教師が肩をつかんできていた。

 どうやら、教師は少年を疑っているようであった。



「待ってください。何をするんですか?」


「お前、武器を持っているだろ? その武器を回収させてもらう!!」


「いったい、何の話ですか?」


「空気銃みたいなものを持っているだろ!」


「持ってませんよ」


「そんなことを信じているのか! さあ、出しなさい!!」


「ちょっと、待ってください。その掴んでいる手を放してもらえますか?」


「ダメだ、何かを隠しているんだろ?」


 

 山田という教師がベタベタと体を触ってきていた。



 その時、教師の背中に1本の糸が付いていることに気が付いた。白い糸は教師の背中から廊下の奥まで伸びていた。妖力で作られた糸。きっと、この糸によってあやかしに操られていたらしい。

 


 その糸を切断してみた。


 プツンッと。



 突然、教師の体が動かなくなっていた。

 思考停止していた。

 その途端、教師の後ろから誰かの叫び声が聞こえてきていた。



 しばらくすると、教師の声が聞こえてきた。


「あれ、あれれ、オレは何してたんだ? スクイ、お前が何かやったのか?……」



 ただ、教師は困惑していた。

 それを聞いて、少年はとぼけた顔をしていた。 


「いえ、ぼくは何もしてないですが……」


「嘘だ、お前、何かしただろ? いたっ、いたたたったたたっ……う、うう、頭が痛い……」


 痛みのせいで、教師がうずくまっていた。

 教師は泣きそうな顔をしていた。



 その時、完全に妖気が消えていた。



「お大事にしてください……」


 

 そう言うと、スクイ少年は廊下を歩いていくことにした。


 後ろから教師は追ってこない。

 ただ、教師の周りには妖気が残っていた。



 あれは何だろうか。



 少年は階段を下りていく。



 既に、教室では授業が始まっていた。廊下を歩いていると、終了のチャイムの音が聞こえてきてくる。

 生徒たちが教室から出てきた。

 スクイ少年はその生徒たちに紛れることにした。



 廊下では生徒たちの声が聞こえてきていた。

 階段を下りて、少年は蜘蛛が現れたダンジョンに向かうことにした。


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