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ひふみ神示 と 戦争と農民(「ヴィンランド・サガ 」) 

作者: 最愚最弱者・は無一文め(花一もんめのさいそこびと)

本作は以前の投稿作に加筆したものです。


まずは「ヴィンランド・サガ」について、簡単に。

私も途中で気づいたのですが(ᐢ ᵕ ᐢ)、原作者の方に聞き覚えがあり調べてみると「プラネテス」の原作者でもあられる様です。確か、宇宙ごみスペース・デブリを扱った作品です。


そして、当作では第一期で偉大な戦士だった父を持つ主人公が”戦士とは何か”を問い、第二期では今迄の残忍な行いを深く反省した主人公が農業(森林からの畑の開墾)に光を見出します。


ところが、相棒と血の滲む様な努力をして開墾した畑共々、その一帯の大農主が持つ畑が国王の接収の対象になります。

素直に渡せば良しと脅しますが、そうなるはずもなく戦い(大農主側も用心棒多数)になってしまいます。


だが、如何せん戦力の差は明らかです。主人公は話の展開もあってその戦いには直接関わりませんでしたが、大農主らへの恩(大農主より開墾すればその畑は貰える)もあり敗勢濃厚ながらも国王との直接交渉(※王とは第一期で深く関わっている)に向かいます。

だが、そこでも簡単には国王に会えません。

元近衛と言っても信じてもらえず、過去の彼なら”戦士”として一番強い国王軍の一人を倒し元近衛の武勇を認めさせる手もあったのですが、彼は”農夫”としての選択をします。


そうして紆余曲折の末に国王と対峙したのですが、その際の相棒の国王への叫びが秀逸で私はとても共感しました。


「戦争の勝敗なんかは何らかのゲームで決めりゃ良い。てめぇは自分で畑を耕してみやがれ」


確か、この様な主旨の台詞だったと思います (ᐢ ᵕ ᐢ)。

全くもって仰る通りで、私にとって当作の最大の収穫がこれです。


おそらく、彼の言いたい事はこうだと思います。

「領地の拡大等は統治者の間だけで決め、他者をも巻き込んだ殺し合い等するな。

 そんな暇があるなら、てめぇらで開墾しろ(※食糧増産。国王に開墾が如何に大変か、又精鋭揃いの国王軍を編成出来るならその力を農業開拓に活かせ)」


注釈後半の農業開拓まで彼が意図していたかは解りません(ᐢ ᵕ ᐢ)が、私にはそう聞こえました。


思えば、主人公らは立派です。

武力を持って、他者がさんざ苦労して開墾した畑を強奪しようとした国王軍。


実際は一癖も二癖もあるが、本当に開墾した畑の収穫で借金を返済させ自由の身にする大農主(最初に聞いた時は口先だけと本当に思いました。ごめんなさい(ᐢ ᵕ ᐢ))。


そして、農奴として雇われながらも見事その期待に応え、開墾して見せた主人公らです。


本来は上に立つ者程、その行いが立派なのが道理なのですがどうも違う様です (ᐢ ᵕ ᐢ)。

「功績のあった者には禄(褒美)を、能力のある者には地位を」で、その行いが立派なのが能力のある者の筈です。


これを見誤ると三国志の「泣いて馬蜀を斬る」事態に陥ります。


また、鎌倉武士の「いざ、鎌倉へ」は何かあった際には鎌倉へ駆け着ける(助力する)で、普段は田畑を持ち自給自足していました。

ところが何時からか禄なしではやっていけない時代が来ます(禄が褒美→報酬・給料へ)。


更に、地位もそれに見合った働き(国であれば国が正常に機能する事が最優先)をして貰うはずのものなのですが、地位に就いた事を利用してその権限を拡大する動きが顕著になります。

役得というのはありますが、その役得だけが目当てになってしまった様です。


「末法の世とは地の上に大将の器(うつわ)無くなりてゐることざぞ」(ひふみ神示)


どうも、役得だけで大将を志すのが昨今の時代の様で、その結果が如実に現れています。

そして、本来あるべき大将(主君)の姿もひふみ神示では語られていますが、それは『ひふみ神示 と てんし様』で触れていきたいと思います。


まだまだ続きます。

人生と同様に永遠に未完の物語なのかも知れません。


よく「腹が減っては戦が出来ぬ」と言いますが、そんな感じです (ᐢ ᵕ ᐢ)。


まるで飢えた鬼の様ですが、施餓鬼なされる貴徳な御方への秘文です。

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