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異世界転移の寄生虫(パラサイト)  作者: 黄田田
第1章:寄生虫の世界 A cruel world
20/25

豪雨と共に

凄まじい癪気。ジャンフルの様相事態は変わらないのにこうも雰囲気が変わるものかと舞村は驚いていた


眼前には雄大にそびえたつ白山、それの麓に位置するこのジャングルは樹海と表現した方がいいかもしれない。心なしか邪悪な大気につられてか、生命の主張のようだったジャングルの緑もより薄暗く、鬱然としている


まるでこのジャングル全体が寄生されてるかのような、そんな不気味な印象を受けた


「つまり、あんたらもここまで来たことは初めてだってことか?」


そこが西側ジャングルの最奥地だと知ったとき舞村はよくそこまでいけたなといったが翼人たちが言うには目測で見ただけで会って実際にそこまで行ったことはないらしい


つまり前人未到の地というわけか、舞村はいっそう恐怖感にかられた。寄生虫というものは基本的に自分より寄生ステージが高い格上に勝てる道理はない、この自然界において生物としてより優れてる方が勝るのは当然だからだ。空母型などの特殊なタイプを除いてよほど条件や環境などが一致しなければジャイアントキリングは成立しない


当の舞村も現在寄生ステージ4。手長足長との戦闘も事前の恐竜型との戦闘でステージ4へ進化していたため格上と戦ったことはなかった


(だからジャイキリが成功できたお前はすごい奴なんだがな…)


体内にいる百足型に語り掛けたつもりだった。当然舞村自身が操っている百足型が反応するわけもないが、この百足型こそが数少ない番狂わせだろう。どう見ても蠅型の方が格上、なぜか内部にいたおかげで勝てたが


(今更思ったがどうやってこいつはやつの体内に侵入したんだろう)


骸の中をやたらと自由に動きまわっていたがそんな体節の節々に肉を掻き分けるほどの力があるのか、今現在舞村の腸付近でとぐろを巻いている百足型を思いっきり回転させようかと思ったが内臓がぐちゃぐちゃになりそうだったのでやめておいた


「おい!さっそく見つけたぞ」


そんなことを考えているうちに小隊の一人がスポナーを見つけたらしい。このエリアでは初だが蠅型を生みだしたようなイレギュラーではなく姿形に変化はない。従来の黒い樹だ


「葉っぱがうざったいな」


歩いているうちにぶつかる麻のような葉。この最奥のジャングルは全体的に樹高が低いせいかよくぶつかる。舞村はさっさと終わらせようと思った




***


「ちっまさかこんな時に振り出すとは…!」


嘆くガエリア、突然のスコール。空からスポナー捜索をしていた翼人たちは悪天候で視界が悪くなり地上で捜索を行わざるを得なくなった


「まぁいいじゃないか、たまには地に足つけて作業するってのも乙なもんだろ?」

「仲間が欲しかっただけじゃないですかそれ?」


突っ込むティコ、一人で草木にさされるのはいやだと認める舞村。ナイフで刺されても再生するのにやわな奴である


そういうわけで結局いつもの大行軍、おとなしく草の根掻き分けて異分子を排除するつもりであったが、イレギュラーはいつも唐突に現れる


「なんだ?この虫って、え?」


ある翼人の一人が一匹の幼虫を捕まえて、不思議そうに首をかしげている。舞村はそんな彼の様子を見てどうかしたのかと声をかけたが近寄った際見たその虫の正体を見た瞬間、肝がつぶされるような悪寒が走る


「おい、それ…」

「うわぁ、足元にもいっぱいいるぞ!なんだこいつらって、え?」

「なんでこいつらが今いるんだよ!」


その虫の正体は寄生虫の初期形態であるステージ1の幼虫型であった、地から蛆がわくように這い出てきたそれらは一瞬で逃げていく


これらは意識があるうちは脅威ではないが問題はそこではない、問題なのはこいつら今現れたこと自体だ。今は昼間で別にスポナーを攻撃したわけでもないのにただの地面から出てきた。それはつまり夜の襲来を意味する


「なんで昼間なのに出てきてんだよこいつら!!」


戦慄する全員。舞村だけが原因を考えていた。雨のせいか、それとも、この土壌のせいか。限りなく最悪な予想をする。そしてその予想はほとんど当たっている


そして今起こる最悪なこととは、例えば空母型がいきなり現れて眼下の舞村たちを爆破しにくるような、そんな状況だ


頭上を見る、生物として限りなく醜悪な見た目、緑色の冒涜の権化がそこにいた

しかも以前見た個体よりはるかに大きい、まるでさらに進化したような個体が


「こーぽ」


「!!!みんな下がれ!空母型だ!!!」


一手遅かった。峻烈な爆破音、またしても行われたこの母による産卵は、探査隊の面々に深刻なダメージを与え、彼らを分裂させた


ここで舞村たちの夜の過ごし方を紹介しよう


基本的に小隊ごとに行動する遠征だが夜だけは一身固まって動き、常に四方に見張りをつける。基本は睡眠をとる必要のない舞村と本人いわく訓練の成果らしい不眠のセツナとやせ我慢のアルフを夜警につけ、さらに樹の上で過ごす


這い上がってくる蜘蛛型は舞村が同じ蜘蛛糸の毒罠を形成し、空から襲ってくる敵はセツナやアルフ、他の翼人たちで対処する


まさに鉄壁といった防御布陣であったがそれでも高ステージの寄生虫には辛酸をなめさせられた


猟犬型は基本毒は効かないし、手長足長は攻撃されること自体はなかったものの地上を闊歩しているだけで周囲の神経をすり減らす。そして一番脅威なのが空母型の存在だった


接近されただけで半径数十メートルが文字通り“終わる”存在である。寄生もできる蜘蛛型をまき散らすことといい一番近寄らせたくない相手だった。一度目の襲撃は舞村が死に物狂いで自分のところまで引きつけ、自爆させることに成功したものの二度目はきつい


穢された大地の上には阿鼻叫喚の地獄が広まっていた


夥しいほどの血、血、血。普通爆風で遺留物のほとんどは消し飛ぶはずなのに被害者の“数”が多すぎて残ってしまっているのが今回の爆破の惨さがわかる


黒焦げになったミンチ肉のような肉片と、根本からねじ切れた翼。翼人たちの死体があちこちに散らばっていた。そしてその中には見知った姿も…


「あぁそんな、エジル、アルトゥーレ、アサフ、それにティコまで…」


一人生き残ったセツナが元仲間を翼だけで判断していく。その付け根である元の肉体がどこにあるのか知る由もない。極黒のクレーターの中心だけがその残酷を物語る


「許さん…」


セツナのほかにも生き残った者は十数人いる、そう十数人。40近くいた遠征隊は不幸に雨により固まったことで纏めて吹き飛ばされてしまった


「許さんぞ貴様ら…!」


恩讐の怒気を発するセツナにあてられて、その雨に滴る翼人たちはいっせいに絶望のまま刀を抜く。そう、今にも死肉をあさってきそうな寄生虫たちへ撃滅の刃を向けるために


「弔い戦だっ!!!」


一斉に号令をかけ寄生虫たちへ進撃するセツナ達。その中に舞村の姿はなかった、なぜなら…


地面に転がる大量の蜘蛛型に覆われた見るも疎ましい焦げた物体。突然それがアメジストのごとき紫紺に輝き、一斉に邪魔な虫たちを紫に燃やし尽くす


「げほっつげほっ!」


いなかった理由、それは今の今まで死んでいたから、最も空母型の被害を受けたのは舞村だ。爆破の直撃を受け、もはや肉塊ですらないなにかになり、ほかの翼人よりより上等なエサである舞村に向かった蜘蛛型たちにより先ほどの狂気の汚物が完成した


それでも不死身であるだけで彼らより数倍はいい目にあっているのだが当の舞村はいまだ状況を飲み込めずいた


(どこだ、ここは…?確かおれたちは爆破を受けて)


現在舞村がいるのは白山の麓にある洞窟の入り口、翼人たちが何やら洞窟があるとは報告していたが、まさかそこまで飛ばされるとは


(セツナたちはどうなったんだ!!確認しないと)


急いで走って向かう舞村。その道中、一連の被害の憫然たる様子を確認してしまう


(なんだこれボール?)


葉にうずまったどこか奇妙な肌色の物体、爛れたようにみえるその数か所が溶けた姿はまるで熟れすぎたフルーツのようであり…


「ティ…コ?」


舞村には見知った友人の顔でもあった


「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」


舞村は察してはいた。自分がここまで吹き飛ばされたのだから周囲にいた翼人たちが無事なはずないと、それでも心のどこかでみんな生きてるなという甘い考えが頭を無理やり安心させていた


だが実際は違う、甘い、甘すぎた。この寄生虫の世界をなめすぎた。死ぬのは自分だけでいい?”死を選べる立場と思うな”


(なんで?なんでなんで?以前爆破されたときはこんなに大きな被害じゃなかった!俺一人でも生き残れるくらいのたいした爆発じゃなかった!それなのに)


まさか、あの特段大きな個体はステージ4からさらに進化した存在とでもいうのか、意味のない最悪だけを反芻する


舞村が現場へと戻ったとき、そこは戦場だった。生死無常の憎しみを、不死である寄生虫にぶつける戦い


セツナ達は周りが見えていない、絶望と怒りのままに刀を振るって完全に状況がわからなくなっている。この騒ぎを聞きつけて大量にやってきた寄生虫、それらすべてに囲まれている


(特にあいつらはやばい)


初めて見るタイプの大型寄生虫が二体いた。象のような大きさのおそらく蜘蛛型の進化形態と、サザエのような殻を持った縦に大きく割れた口をのぞかせるナメクジ物体


両者ともドス黒い外見で癪気と触手をなびかせている、ステージ4で間違いないだろう。早く翼人たちをあの場から退避させなくては!


象蜘蛛が動いた、レーザーのように幾層の糸の束を翼人たちに向かって放射する。間一髪躱したが糸の砲射を受けた樹は衝撃により幹の中心に穴が開いてしまっている、直に受けたら胸に穴が開く程度では済まないだろう。上半身がちぎれ飛ぶ


そんな糸の威力もみえていないのか無謀に向かっていく翼人たち。その様子はまるで自分から仲間の下へ、死に行っているように見えた


(なんで、なんで…)


「やめろぉ!!!やめてくれぇ!」


舞村が難度声をかけても、撤退しようと令を出しても翼人たちは一瞥もせずに、寄生虫の群れに突っ込んでいってしまう


仲間が殺されたショックや恐れよりも憎しみの方がはるかに勝っている。ここで奴らを殺すと決意したらもう止まれない、それほどの決意を感じた。


「あ、あ…」


迸る血しぶき、また一人舞村の目の前で命が消えていく。その流れを何度も何度も繰り返し、舞村は戦場に戻ったのに誰一人の命も救えていなかった。恐れのあまり、手を出して無理やり脱出させることもできない


恐れ、まるで自分のような死ぬこともできない半端物がこのような誉の場に足を突っ込んでもいいのだろうか、かような恐怖。まだ救える命はあるのに恐怖して、情けなく狂気の様相で突っ込んでいく彼らを見ることしかできない。そんな様子の舞村を誰かが後ろから罵倒した


「貴様のせいだ…」

「ひっ」


舞村が後ろを振り向くと幽鬼のような様相をした満身創痍のアルフがいた。まともに立つこともままならないのか寄生虫の切り落とした脚を杖代わりにしている


「貴様のせいだ、貴様のせいだ、貴様のせいだ、貴様がいたから我らはこのような目にあったのだ…」


もともと遠征には反対していたアルフ、だがたった仲間の数人の寄生させられた仲間も見捨て捨てられないのが翼人という種族の特性。その言葉が罪悪でいっぱいの舞村の胸中に深く突き刺さる


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」


舞村は弱弱しく涙を流しながら自分の無力を嘆いた


なぜあの爆発を止められなかったのか、なぜもっとはやく空母型の存在に気付けなかったのか、声をかけられなかったのか。どうしようもないほどの後悔と罪悪感が舞村を絶望の色に染め上げる


「そこで見ていろ、我らの死にざまを」


涙と鼻水でぐしょぐしょになりみすぼらしい様子でへたり込んでしまった舞村

を背にアルフは深く息を吸い、抜刀する


その眼の方向は今、まさに緋色に輝いて何かアクションを起こそうとしている栄螺型、新種の寄生虫に向かっていた


「だめだ、そっちにいっちゃだめだ!いくな、いかないでくれ…」


舞村の必死の呼びかけもむなしく、満身創痍のまま決心した表情で蠢く口からエネルギーを発射しようとしている栄螺型に向かうアルフ。そのエネルギー量は遠目からわかるほど強大で、周りの寄生虫たちもその熱にあてられて逃げていく


つまり本体ごと焼きころす力があるということ、ただの人にとっては太陽に突っ込むようなもんだ


(何をやっているんだ、今すぐ助けないと!!)


舞村の周りの残った人数を確認する、たったの5人しかいない。その5人とも虫の息で、いつ蝋燭の火が消えるかもわからない


(動け、動け、動け、動け!)


地響きのように伝わるエネルギーの波、栄螺型が極大の波動を放とうとした瞬間、少しでも仲間を守ろうと、身を盾にするセツナの姿を見た


「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


瞬間、世界は緋色ではなく紫電の世界に取り込まれた




***


「っつ、ここは?…」


アルフが目を覚ますとそこは薄暗い空間だった。洞窟の中だ、仲間たちも同様に横になって眠っている


「ウマール、アリ、セツナ、エブラ、ヤムール。お前たち…」


しかし、足元に池のように広がる紅い液体がアルフの思考を加速する


「みんな無事か!!!!」


この血だまりは誰かの出血かと思ったが違った、皆はボロボロでありながらも、そこまでひどい出血はしていない、血だまりになっているのはほかの誰かの血だ。その血は点々と血の池からあちらの方の道に続いている


その血の跡を一歩ずつ追っていくと、どこからかすすり泣く声が聞こえた


「マイムラ…」


なにかに懺悔するように泣きながら祈っている舞村。天気が回復したのか、洞窟からこもれる光がその天女のような姿を讃えている


(これが、あのセランガと同一…?)


こんなにも麗しく、美しく、仲間のために泣いてくれる彼があのセランガと同じ種族だとは到底思えなかった。今までアルフは協力すると言っておきながらその実自分たちを欺くことを考えている所詮敵だと考えていたがそれは違った


「おい、マイムラ。」

「…?」


どこかおびえながら振り返る舞村、いつもは自分の嫌がらせなどどこ吹く風だったマイムラがこんなにも哀れな姿に、アルフは後ろ髪が引かれる思いがした


「遠征はこんな結果で終わってしまが、お前が気にすることではない。どの道、この種族は滅びる運命だったんだ」

翼人という種族の歴史について、たんたんと語りだすアルフ


「何百年前の話だったか、本土の連中が“執行者(イクゼキュター)”を使って、翼人を暗黒大陸に閉じ込めて以降、おれたちはもう歴史にいないものとされている」


執行者…、神兵に似た“翼がある”、神に仇なす不敬な種族として糾弾され、この暗黒大陸に追放されて以降翼人たちは長い年月を得て日に日に数を減らしていった


「この危険な大陸では誰かが知らぬうちに消えていてもおかしくない。また一人また一人と死んでいって、今はもうあの村だって死んだ兵たちをを含めてもたった300人程度しかいない村だ」


そんな様子だから仲間意識は強いのかもなと自嘲気味に笑うアルフ、そんな全く今までとは違う、らしからぬ温和な表情のアルフに舞村は驚きながらも話を聞く


「執行者は魔術教団の使途にして、この世界における絶対。彼女たちの持つ白翼こそが、この世における唯一存在していい翼であり、それ以外の翼をもつ種族は、みな悪魔の手先だ」

「悪魔の手先…」

「俺たちにも天狗のような数や、領地、統率力があればよかったんだがな。だが俺たちは弱く、人間たちとことさら近いアナトリア半島にすんでいたから聖伐の標的にされてしまったんだ」


だから、滅びたと語るアルフ、まるでこれからの未来に翼人たちは存在しないかのような口ぶりだった


「そんなことはない…おれが、お前たちを守るから」

「ハッ、守る?目の前の一人すら救えなかったお前が?大口をたたくな、翼人はお前みたいな弱いやつに守られるほど落ちぶれちゃいない」


武力、そう武力。翼人には武力だけがあった。刀を使った独自の戦闘技術を持ち、その先祖代々託されてきた無銘の流派は暗黒の大陸で虎視眈々と鍛え上げられてきた


「直心流、それが我らの持つ、お前の本体すら居合のもと切り裂いた、鋼の真髄。この最強の居合術の正統なる継承者、それがセツナ嬢、彼女なんだ」


なぜ翼人たちは彼女を讃えていたのか、その理由が分かった

「私も、というか皆直心流の道場には入っていたが、奥義にまでたどり着き、師であるハルゾウを超えたのは彼女だけだ」

「彼女が、彼女だけが希望なのだ。もし我々が滅びる運命だとしても、彼女の剣刀術さえ後世に残せれば悔いがないとすら思える。それぐらい彼女の剣は最強だ」


力、一人一人の力にこだわる故物量がものをいう寄生虫との闘いでは形無しだったが、それでもセツナさえ全力を出せていれば先ほどの戦いも切り抜けられたはずだった


「我らの存在が足でまといになったばかりに…、だからこそ、命を賭してでも彼女だけは生き残れるようにする必要があった」

「つまり、彼女に“守らせない”ためにあんな無謀な突撃を?」

「あぁ、そうだ」


なんてことはない、とでもいうように肩を落として語るアルフ。舞村はその信念に近い、民族総意の意思に感服していた


「だから守るというのなら、セツナ様を、彼女を守ってやってくれ。我らにはできなかったがマイムラ、君ならできる」


眠っているセツナの頬を優しくなでると、そういって舞村に改めて向かい合うアルフ、だがその表情に以前の倦厭はなく、洋々たる信頼があった


「もちろん、約束する」


日光がこもれる洞窟の入り口に、新たな友情が生まれた瞬間だった


「あぁ、それなら安心して----」


刹那、舞村が約束してそろそろ皆を起こそうとした際、ふと違和感を感じて振り返るとアルフの脳みそが露出していた


頭の鉢ごと、切断されていた


鋭角から出でる不浄(パラサイト)はあらゆる光を許さない。洞窟の中は暗黒に満ち、ステージ4をはるかに超えた狂気を孕むほどの極限の緊張が広がった


ステージ5、絶句する舞村の前には巨大な蝙蝠。邪悪な笑みを浮かべると目の前で遺体を貪り食った


舞村は守りながら、戦わなければならない




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