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処刑人は英雄を夢見る  作者: 田中凸丸
9/19

9話:新たな相棒と相棒の武器

「おお、よく来たなお二人さん!!」


「いえ、貴方が呼んだのですが、、、」


 すっかり魔獣脱走事件の興奮も沈静化したある日、カシムとアイシャは駆動鎧が保管されている格納庫に居た。入学当初は貴族の生徒が所持している煌びやかな駆動鎧で溢れかえっていた格納庫も今では半分以上が空になっている。

 魔獣脱走事件の際に魔獣が格納庫に入り込み、大半を破壊したからだ。因みにカシムと老人以外は知らないが破壊された駆動鎧の内半分くらいは、格納庫内部で魔獣を蹴り飛ばしたり、剣を振り回したりしたグライフが破壊した物である。ただもしそれを正直に言えば二人にはとんでもない額の賠償金が請求されるため知らぬが仏という事で二人は黙っていた。


 そんな場所に二人を呼んだ格納庫の管理を任されている老人は、いたく上機嫌で右手に駆動鎧の整備を行う工具が入った箱の取っ手を持っており、その後ろには白い布で姿が隠された駆動鎧が一機佇んでいる。


「はっはっは!そうじゃったそうじゃった!実はお嬢ちゃんに渡したいものがあっての!」


「私にですが?」


「お嬢ちゃん、この間の魔獣脱走事件で駆動鎧を壊されたじゃろ?」


「う、、え、、ええ。」


 老人からの問いに言葉を濁すアイシャ、確かにあの事件の際に相棒であるカーンバルクⅤ型を失ったのだが、彼女としてはそれは余り思い出したくない事だった。

 何せ、魔物に襲われた恐怖で小も大も漏らしてしまい、しかもそれをカシムに見られたのだ。アイシャにとっては忘れたくて仕方がない思い出だ。


 カシムに見られた後は周りにカシム以外に誰もいないことを確認し、急いでコクピットから脱出、カシムに頼みグライフで汚物に塗れたカーンバルクのコクピットを見られないよう大剣で完膚なきまでに破壊、アイシャ本人は下着を脱いで誰にも見られないよう寮の自室へと戻り、別の下着に履き替えた。お陰でお気に入りの下着が駄目になってしまった。


 そんな羞恥で顔から火が出てしまいそうなアイシャを無視して、老人は二人の目の前にある駆動鎧に掛けられている布をはぎ取り、その姿を二人に見せる。


「それでお嬢ちゃんが可愛そうに思えての、魔獣脱走事件で破壊された駆動鎧の廃棄パーツを使って、お嬢ちゃんの為に新しい駆動鎧を用意したんじゃ!」


 露になった駆動鎧は彼女が愛用していたカーンバルクと同じ藍色で塗装されており、全体的に細身の鎧となっている。


 目につく特徴としては顔の装甲の内部に搭載された二つの照準補正器と鋭い鋭角を成している胸部装甲、両肩にあるニードルで、様々な駆動鎧のパーツを使ったためかカーンバルクなどの量産されている駆動鎧とは一線を画すシルエットとなっており、カシムのグライフを”天使の皮を剥がされた悪魔”と称するのなら、目の前にある鎧は”正義感溢れる若き騎士”とでもいう見た目になっている。


「これが、私の新しい駆動鎧、、、」


「おうとも、名付けて”ファルニーヴァ”じゃ、武装も用意してある。後は細かい調整だけでの、んで坊主にはその調整の為にこのファルニーヴァと模擬戦をしてもらいたいんじゃ。」


「ありがとうございます!ご老人!!よしカシム、今から模擬戦をしよう!直ぐしよう!!さぁしよう!!!」


 新たな駆動鎧を得たことで嬉しさと興奮が収まらないアイシャが、カシムの両肩を掴み前後にガクガクと激しく揺らす。


「わ、分かったから、落ち着いて、、、」


 その余りの激しさにカシムは危うく、胃の中の物を吐き出しそうになった。


―――


 アイシャが落ち着きを取り戻すと、三人は学院に許可を取り、校庭の一角にある駆動鎧用のステージに移動し、模擬戦の準備を進める。


 アイシャとカシムがそれぞれ、ステージに直立し武器を構え睨み合う二機の駆動鎧に乗り込み、起動用の鍵を差し込み、起動させる。

 普通なら、この後直ぐにでも模擬戦を開始できるのだが、生憎カシムの搭乗しているグライフは直ぐには動けない。

 この間の魔獣脱走事件でエーテルタンクの中身を使い果たし、もう一度エーテルを貯める必要があるからだ。


『まだか?まだか?まだか?』


『いや、そんな直ぐには。所でお爺さん、模擬戦て言ってたけど僕が相手で大丈夫なの?だってこの鎧、、、』


「坊主が心配しているようなことにはならんから安心せい。ちゃんと模擬戦用に出力を抑えられるようリミッターをかけとる。」


 実際にグライフを動かし、その桁外れの出力を理解しているカシムは模擬戦でファルニーヴァを壊してしまうのでは?と心配していたのだが、既にその対策はしていたらしい。


(お爺さん、一体何者なんだろう?グライフの動かし方も知ってたし。)


 廃材から新しい駆動鎧を作り出し、グライフの出力の調整もできる、本人は格納庫の管理人と言っているが、明らかにそれだけではないだろう。

 少なくとも駆動鎧に関する人物だということは確かだ。


 そうこうしている内に目盛が満タンになり、漸くグライフが動き出す。


「ええか?あくまで模擬戦。相手を怪我させるんじゃないぞ。」


『無論、承知!』


『出来るかな?』


 自信満々に答えるアイシャと自信なさげに答えるカシム。それぞれの駆動鎧が装備している武器は、アイシャのファルニーヴァは右手に突撃槍(ランス)、左手に固定式のプッシュガンとシールドと以前に搭乗していたカーンバルクの装備を再現したものだ。


 一方のカシムのグライフは両手に湾曲した刀身を持ち、以前装備した大剣のように刃の鋭さでは無く、刀身の重量で相手の装甲を割断するヘビィショーテル。右肩のハードポイントに大型のプッシュガン?を装備している。


 なぜ疑問形かというとグライフを動かしているカシム自身も判断に困っているからだ。

 見た目は金属の筒に弾を入れたカートリッジなどを取り付けたような見た目なのだが、全長がグライフをと同じくらいあり、また口径も普通のプッシュガンと異なり、通常のプッシュガンの数倍の大きさだ。

 そのくせ持ち手がなく、それらしきものとして右腕に掴む取っ手があるくらいだ。


『それでは行くぞ!!』


『え?ちょっと待っ』


 新しい相棒に喜びを隠せないアイシャのファルニーヴァが突撃槍(ランス)を構え、突撃を仕掛ける。

 一方のカシムのグライフは近付いてくるファルニーヴァの突進をショーテルを交差させ受け止めようとする。


『ぬうん!!』


 金属がぶつかり合う音が響き、槍と剣がぶつかる。グライフは一歩も引かずに槍を見事に受け止めており、初手はカシムの勝ちのようだ。


『お、重い。衝撃がコクピットまで通じた。』


「それは仕方ないわい、そのグライフは見た目は中量級じゃが、重さは重量級クラスじゃからな、じゃからこそ模擬戦の相手にいいんじゃ、下手に軽い鎧じゃと吹き飛んでしまうんでな。ほれ、遠慮せんとじゃんじゃん槍で突いてやれ、グライフはそれくらいじゃ壊れんからの。」


『は、はい。』


 老人の指示を受け突撃槍(ランス)で、プッシュガンで攻撃を繰り出して行くファルニーヴァ。

 その度にカシムのグライフは攻撃を受けるのだが、老人の言う通り、グライフはビクともしていない。


『凄いぞ、この鎧、何というか凄い動かしやすいです!ご老人!まるで自分の体と一つになったみたいです!』


 アイシャがファルニーヴァの使い心地を褒めると老人が嬉しそうに口の端を上げる。


「そうじゃろう、ソイツは廃棄の部品で作ったから、性能はちょいと低めじゃが、代わりに操作性と整備性を重視しとる。騎士の腕前が鎧の動きに直接反映されるからの、使い手によっては格上の鎧にも勝てるぞ。」


 ファルニーヴァの特性を説明していく老人、そうしている内に模擬戦が終了し、次はファルニーヴァの調整となるはずなのだが、


「よし、次は坊主の番じゃな。」


『え、僕?でもグライフの調整とかは、』


「違う違う、鎧じゃなくて、その武器のテストじゃ。」


『これのテスト?』


 そう言って老人が指差したのは、グライフの右肩のハードポイントに懸架されているプッシュガンらしき武装だった。


「それじゃ次は射撃場に移動するぞ。」


―――


『あの、僕、グルム人だからプッシュガンは使えないんだけど、、、』


「ええから、ええから、取り敢えず取っ手に付いている引き金を引いてみろ。」


 射撃場にて、肩に接続されているプッシュガン?の取っ手を右手で握りながら、的に狙いを定めているカシムに老人が早く撃てと急かす。


(撃てるわけ無いんだけどな〜)


 プッシュガンの威力は駆動鎧を操縦している騎士が吸収できるエーテルの量に比例する。そしてグルム人である自分はその力が極端に低い為プッシュガンを打つことはできないのだ。


 それでもグライフのプッシュガンに期待の視線を向ける老人に耐えきれず、肩と右腕に固定されているプッシュガンの引き金を、老人の期待を裏切ってしまう事に申し訳なさを感じながら引く。


 "ドンッッッ!!!"


 そして弾が出るはずのないプッシュガンからは、通常のプッシュガンの電磁音ではなく、爆発の轟音を響かせながら勢いよく砲弾が飛び出す。

 飛び出した砲弾は、射線上にある的を見事に撃ち抜いた。いや、この表現は正しく無い。正確には的ごと周りの地面や木々、射撃場の壁を破壊した。


「「・・・・・・・」」


「はーっはっはっはっ!見事に全部破壊したわい!!」


「笑い事じゃ無いぞ!ご老人!」


『あわわわわ。』


 ファルニーヴァから降りて、老人の隣で一緒に眺めていたアイシャが老人にツッコミを入れ、カシムは学院の設備を破壊した事に慌てふためく。


「何なのだ、あの威力は!明らかに普通のプッシュガンの威力では無いぞ!」


「そりゃそうじゃい、ありゃあプッシュガンじゃないからの。」


「プッシュガンじゃない?」


『あわわわわわ。』


「そしてお前はそろそろ落ち着け。」


 慌てふためくカシムを落ち着かせ、グライフから下ろすと老人は体育座りの二人に先ほどの武器の説明をする。


「あの武器の名前はバーストランチャーといっての。プッシュガンとは仕組みが異なるんじゃ、プッシュガンは電気的なエネルギーの反発で弾を撃ち出すが、バーストランチャーはそうじゃない、エーテルとマナを組み合わせて撃つんじゃ。」


「エーテルとマナを?」


「そうじゃ、エーテルとマナ、二つのエネルギーを掛け合わせるとエネルギー量が増幅する代わりに爆発に近い現象を引き起こす不安定な状態になる。この武器はそれを逆に利用してな、カートリッジには弾頭とそのエネルギーを圧縮した特殊な薬莢を装填しとる。それで引き金を引くと内部のエネルギーが爆発して、その勢いで弾を撃ち出すという仕組みじゃ。」


 まるで自分が作ったように自慢げに説明する老人にカシムには兼ねてからの疑問をぶつける。


「あの、お爺さんて何者なんですか?廃棄された部品から駆動鎧を作るし、グライフのリミッターを掛けられるし、あの武器も多分お爺さんが作ったんですよね?」


「む、そうじゃが、あーそういや、お主らには名乗っとらんかったの~。すまんすまん。」


 笑いながら右手を垂直に立て、”ごめん、ごめん”という仕草を取り、老人は名を名乗る。


「儂の名はハワード=マクスウェル、若い頃に駆動鎧の技師をしとっての。お嬢ちゃんの駆動鎧や坊主のバーストランチャーを作れたのは、昔取った杵柄というやつじゃ。今度からは気軽にハワード爺とでも呼んでくれ。」


「そうだったんだ。」


 ハワードの自己紹介に対して、カシムは素直に感心するがアイシャは老人の名前を聞いた途端、顔を青ざめ体を震わせる。


 一体どうしたのだろうか?とカシムが考えているとアイシャが体育座りの体勢から上半身を前に倒し、土下座の姿勢に移行する。


「も、申し訳ありませんでしたーー!ま、まさか貴方が()()”ドクターハワード”とは知らず、無礼な口を!」


「え、アイシャさん。どうしたの急に?」


「貴様も謝罪しろ!いいか、この方はな世界初の駆動鎧”カーンバルク”を開発した方にして、駆動鎧の権威、ドクターハワードだぞ!」


 ドクターハワード、それは入学してから最初の授業で習った人物。三十年前の戦争で劣勢に陥っていたヴァンドルフ王国を駆動鎧を開発する事により、見事に逆転させた影の英雄。


「いや、もう引退した身じゃから、そんなかしこまらんでも。」


 まさかの老人の正体に驚愕し、自分と一緒にカシムの頭を下げようと彼の後頭部を抑えつけようとするアイシャにハワードが困惑しながら、彼女を止めようとする。


「し、しかし。」


「畏まられても儂も困るんじゃ。元々そう言う堅苦しいのが嫌で引退したんじゃから。今の儂は唯のしがない格納庫の管理人じゃよ。」


 ハワードの言葉に完全に納得したとはいかないまでも、自分の中で折り合いをつけたのかアイシャが頭を上げる。


「あの、もしかしてグライフもハワードお爺さんが作ったんですか?」


「ああ、そうじゃ、アレは儂が25年前に作った駆動鎧の失敗作じゃ。」


―――


「それではハワード氏、私の為に新たな駆動鎧を作っていただいたこと、改めて感謝します。」


「おう、取り敢えず今回の模擬戦のデータから嬢ちゃんに合わせた調整を行うから、また来なさい。」


 ハワードの自己紹介の後、射撃場を破壊したことに対して教師からこっぴどく怒られた三人は日が暮れ、また模擬戦のデータも充分に集まったことで残りの調整はハワードに任せ、解散となった。

 きっと彼なら、ファルニーヴァをアイシャに合わせて最高の状態に仕上げてくれるだろう。


「良かったねアイシャさん。新しい駆動鎧を作ってもらえて。」


「うむ!前のカーンバルクにも愛着はあったので申し訳ない気もあるが、まさかあのドクターハワード氏が私の為に鎧を作ってくれるとは!」


 それから男子寮と女子寮の分かれ道までそれぞれの駆動鎧について語り合う。正直、入学初日に受けた仕打ちから学院では誰とも仲良く会話などが出来るわけがないとカシムは考えており、まさかこうして楽しくお喋りが出来る事に驚きと共に嬉しさが沸き上がってくる。


「なあ、前から気になっている事があるのだが、、、」


「ん?」


 話している途中、アイシャが上半身を傾けカシムの顔を下から見上げるようにじーっと眺める。


「お前の素顔はどんな顔なのだ?」


「えっ?」


「いや、食事の時もずっと仮面と包帯を付けたまま食事をしているだろう。お前が仮面を外している所を見た覚えが無くてな、一体どんな素顔なのか気になってな。というより私はお前の事を全然知らん、王族からの推薦状で入学したと聞いたが、ただでさえヴァンドルフ王国ではグルム人は嫌われている。一体どんな方法を使えば王族と知り合いに成れるんだ?アンジェリカ王妃ともお知り合いのようだし。」


「え、いや、それは。」


 確かに隠されたものの正体を見たいという衝動は誰にでもあるものだが、生憎()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 またアンジェリカ王妃との関係や推薦状を書いてもらった経緯も出来れば話したくない。純粋な興味で聞いてくるアイシャにカシムは困惑してしまう。


「えっと、ごめん。余り人に見せられる顔じゃないんだ。だから、ごめん。」


「む、いや、こちらこそ済まなかった。」


 急に怯えだしたカシムを見て、聞いてはいけないことを聞いてしまった事に気付いたアイシャはそこで会話を打ち切り、寮にも近付いてきていた為二人はそこで別れた。


―――


「ぐぎぎぎぎ!」


 カシムとアイシャが楽し気に話していた場所から少し離れたところに生えている樹木、その陰で二人の様子を見守っていたセルギスは悔し気にうめき声を出す。


 今日も取り巻き達と落ちこぼれの生徒をからかったり、女子生徒の前でわざと虐められている生徒(実際はセルギスが裏で仕組んだ)を助けて黄色い声援を浴びるなど学生生活を満喫し、寮に帰ろうとしていた所、偶々セルギスは並んで寮に向って歩いていくカシムとアイシャを見つけた彼はカシムに対して激しい怒りの感情を抱いていた。


(なに、人の女に手を出してんだよアイツ!間違いない、アイツも俺と同じ転生者だ!離れてて話は聞こえなかったが、多分この間の魔獣脱走事件の事で脅してたんだろう、許せねえ!)


二人の楽し気な雰囲気を見ればカシムがアイシャを脅していたなどありえないのだが、前世のゲーム知識を持つセルギスは、ヒロインは絶対に主人公(セルギス)と結ばれると本気で信じており、自分に都合の良い解釈をしてしまう。彼にとって”蒼天のギア”に出てきたヒロインは既に自分の所有物となっているのだ。

 そしてその解釈のままカシムを悪役へと仕立て上げる。


(絶対に俺の女は渡さねえ!このままじゃアイツの所為でシナリオが滅茶苦茶になっちまう!その前に俺の方で動くか、多少時期はズレるが早めにイベントを起こしてアイシャを俺の手元に置けば、アイツ(カシム)は手を出せねえ。それとアイツ(カシム)の正体をバラシて学院から追い出すか。)


 ”蒼天のギア”をクリアしたセルギスはカシムの過去を知っている。カシムが何故仮面で顔を隠しているのか、グルム人であるカシムが何故ヴァンドルフ王国で暮らせるのかを。そしてそれを周りの人間い知られれば、彼に居場所がなくなることを。

 本当なら三年生になった終盤で明らかになるのだが、ヒロインを奪われようとしているこの状況では、そんな事を気にしている余裕はない。セルギスは正義は我にあり、とでもいった表情で決意を固める。


(俺がヒロイン達をカシムの魔の手から守ってやんなきゃいけないんだ。)


 こうして一人の男の身勝手な勘違いにより、カシムとアイシャ、二人に魔の手が迫ってきていた。



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