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処刑人は英雄を夢見る  作者: 田中凸丸
4/19

4話:出会い

 入学初日に酷いいじめを受け、その後王妃から専用の駆動鎧をカシムが受け取ってから一週間、朝日が納屋の窓から差し込んできて彼は目を覚ます。

 本来であれば生徒であるカシムは男子寮で住む筈なのだが、初日に部屋を荒らされてからはそれ以降何が起こるかわからなかったので、安心して生活が送れるよう学院の離れで使われていない納屋に生活必需品を移して生活している。


 様々なガラクタが所狭しと敷き詰められている納屋は、お世辞にも住み心地が良いとは言えないが身の安全を考えたら贅沢は言ってられない。


「よし、それじゃ行くか」


 顔を洗った後、包帯で顔全体を巻き、最後に仮面を被り準備を終えたカシムは、机などにイタズラをされない為に誰よりも早く教室へ向かった。


―――――


 座学のテストでちゃんと満点となるよう回答したのに「グルム人だからカンニングをしたに決まっている」と言いがかりを付けられて0点となったテストを返却させられた後、座学が始まる。


「今なお発展を続け、大陸随一の大国となったヴァンドルフ王国ですが、長い歴史の中には勿論汚点もあります。皆さんの記憶にも新しいのが昨年まで存在していた死刑制度ですね。」


 中央駆動鎧騎士育成学院では基本的に午前や歴史や数学などの一般教養と駆動鎧の座学の授業を行い、午後からは駆動鎧を動かす為の体力づくりや”エーテル”吸収訓練、実際に駆動鎧に搭乗しての訓練などの実践授業に分かれている。一時間目は歴史の授業で、女教師が黒板に大雑把に国の歴史を書き記している。


「嘗てわが国に存在した死刑制度とは、重犯罪を犯した者に適用され、国から死刑執行人としての役割を任された貴族が斬首を行っており、国から多額の報酬を得ていました。しかし近年、非人道的であるとして死刑制度への反対運動や恐怖政治であると主張する活動家の存在により、昨年王妃が死刑制度の廃止を決定、以降は重犯罪を犯した者は開拓地での奉仕活動をし、死刑制度と死刑執行人は忌むべきものとして扱われることになりました。ん?どうしたんですか?愚かなグルム人であるカシム君。」


 女教師がかつて存在した死刑制度の説明をしていると、授業を聞いていたカシムの顔色が悪くなり、呼吸が荒くなっている事に気付く。


「すいません。気分が悪くなったので少し席を外します。」

 

 自身に注目が集まっていることに対し、教室から逃げるように出ていくカシムだが誰も引き留めはせず、むしろカシムが居なくなったことを喜んでいる者さえいる中、カシムは急いでトイレに向い胃の中の物を吐き出す。


「ウッ!、オエエェ、カハッ、オエ!ガハッ!」


 女教師の死刑制度の話を聞いた瞬間、過去の記憶が蘇り思わず逃げ出してしまったカシムだが、そんな彼を心配する者は教室の中には一人もいなかった。


―――――


 一時間目と二時間目の座学の授業が終わり、昼休憩となる。クラスメイトは皆親しい者達と注釈を採っているのだが、カシムだけは一人で食事だ。一応この一週間他のクラスメイトに声をかけたものの、返事は罵倒か拳が返ってきた。


(今日も校舎裏で食べるか)


「おい待てよグルム、外で食べてくんなら、これ捨てといてくれよ。いいよな俺たちクラスメイトなんだから。」


「う、うんわかったよ。」


 カシムが昼食をとる為、教室から出ようとすると柄の悪い貴族のクラスメイトと取り巻き達がカシムに向かってゴミを投げてくる。


「おいおい君達、いくら彼が雑用係だからといっても限度があるだろう?一度に全部のゴミを持って行けるわけないじゃないか。」


 ゴミを投げられたカシムにセルギスが、一見庇っているように見えて、全く庇っていない言葉を投げかけてきたが、カシムは黙って投げられたゴミを拾い教室を出て行く。


『情けねえなあ、やられっ放しで悔しくねえのかよ。ま、底辺にはお似合いかもな。』


『若しくは本当に俺たちの事をクラスメイトで友達と考えてるとか?』


『だとしたら、馬鹿すぎるだろ。俺達とグルムが友達になるとかありえねえよ。』


『ちょっとあのグルムと友達とか気持ち悪い想像させないでよ。あれはただの雑用係でしょ。グルムなんてあたし達に頭を下げて、使い潰されるのがお似合いよ。』


 教室からはカシムを馬鹿にする声が次々と聞こえてくるが、カシムは何も言い返せなかった。

 そして、そんなカシムをクラスメイト達は雑用係として酷使することになんの疑問を抱いていなかった。


―――――


 既にカシムにとってはいつもの場所となっている校舎裏でサラダを食していると、彼になついている野良猫が「ニャ~」と猫なで声を出しながら、近づいてくる。

 毒草を吐き出させるためとはいえ、酷い事をしたので嫌われるかと思ったがそんなことは無く、昼休憩を一緒に過ごしている内に猫とカシムは仲良くなっていた。


「セリリの葉は無いよな。」


 また猫がセリリの葉を食べないようカシムが周りに注意をしていると、草むらからガサガサと音がする。別の猫が迷い込んだか?と思っていると女性の声が聞こえ、草むらから金髪と藍色の瞳が特徴的な女子生徒が現れる。


「お~い、ニコラどこいる~?今日はお前の大好きなささみ肉を持ってきたぞ~、出ておいで~、にゃ~お、にゃにゃ~、にゃ~ん。にゃ~、、、ハっ!」


 猫の声真似をしながら、カシムの前に現れた女子生徒、アイシャ=スォーレンは探していた猫(彼女曰く名前はニコラ)を抱いているカシムと目が合い、硬直する。

 普段は自分にも他人にも厳しいと周りから評価されているアイシャ、そんな彼女が自分のことを顔以外殆ど知らないとはいえ、人前で猫の声真似をしているところを見られた。


 見られてはいけない姿を見られたアイシャは羞恥心で顔を真っ赤にしながら、自分の醜態を誤魔化すようにカシムに怒涛の勢いで問い詰める。


「ななななななな、何故貴様が此処にいるーー!グルム人!!!こここここ此処は一般生徒は余り立ち寄らない場所だぞーー!いいいいいいい一体何をしている!!!」


「えっと、昼ご飯食べてます。」


 アイシャの余りの慌てっぷりから逆に冷静になったカシムは自身が此処にいる理由を告げるが、それでもアイシャは止まらない。


「だったら、教室か学食で食べろーーーーー!!!」


「無理です。」


 確かに普通ならアイシャの言う通り、教室や学食で食べるべきなのだが、生憎どのような目に合うかわからないのにわざわざそんな場所で食べる程カシムの心は強くない。

 アイシャもカシムの立ち位置から、何となく彼の言葉の裏に込められた事情を理解し、落ち着きを取り戻したのか、まだ赤い顔を引き締め口に手を当て”コホンッ”と先程の自分の痴態を誤魔化すように咳き込む。


「そ、そうか。だったら仕方ないな。名乗るのが遅れたな私はアイシャ=スォーレン、公爵家の娘で風紀委員をしている。それで・・・だ。貴様は先程何も見なかった、決して私が猫を探そうと猫の声真似をしていた所など見ていない、そうだろう?」


「え?いやでも、さっき思い切り猫の声真似をしていたし、それに手に持っている鶏肉は、、、」


「何も見ていない!そ・う・だ・な!!!」


 とてつもない覇気を放ちながら笑顔で脅してくるアイシャに、彼女が先程の痴態を秘密にしてほしいと察したカシムは弱々しく「・・・はい、見てません。」と答える。

 その後、自分がいてはアイシャが猫と触れ合えないだろうと考えたカシムはその場から離れていくが、カシムがアイシャの横を通り過ぎる際、アイシャはカシムに質問を投げかける。


「貴様に一つ聞きたいことがある。何故貴様はこの学院に入学した?お前の出生を考えれば、まともな学生生活を送れるわけがないことは分かるはずだ。現に今もこんな場所で昼食を取っているじゃないか?なぜそこまでして騎士になりたい?」


 彼女からの質問にどう答えようが悩むが、素直にカシムは己の願望を口に出す。物心がついてからずっと胸の内に秘めていた感情を。


「えっと、それは、、、この学院で勉強して騎士になって騎士団に入隊して魔獣とかと戦えば、みんなに好きになってもらえると思って、、僕はずっと嫌われ者だったから。」


「好きになってもらう?それはつまりモテたいという事か?」


「まあ、そんな感じです。」


 カシムの答えを聞いた途端、アイシャの顔が歪む。確かに将来騎士団に入隊してモテたいという理由で入学する男子は多いと聞く。

 だが、真面目な性格であるアイシャにとって騎士団とは国を守る誇り高き者達であり、そこにモテたいという理由で入隊するなど、不純、不潔な者に映ってしまう。


「そうか、、、何故グルム人がわざわざ入学したのか気になっていたが、そんな理由だっったか。所詮は卑しいグルムだったようだ。」


 去っていくカシムのアイシャは軽蔑の言葉をぶつけるが、カシムは昼休憩の際にクラスメイトに馬鹿にされた時と同じように何も言い返せなかった。


―――――


「それでは本日は、駆動鎧に搭乗して”プッシュガン”を用いた射撃訓練を行います。実弾を使った訓練である以上、気を付けてください。」


 女教師の言葉に皆気を引き締めるが、中には漸く銃器を使った訓練ができる事に喜びを隠せない者もいる。

 ”プッシュガン”、駆動鎧で使われる遠距離武器で基本的に手持ちの武装として使われ、駆動鎧のサイズまで巨大化した弾丸を飛ばす武器である。原理としては密閉された銃身内部に”エーテル”を電気に近いエネルギーに変換させる触媒の金属を四本のレール状に設置、そこに弾丸を固定し、搭乗者がプッシュガンに”エーテル”を流し、レールと弾丸に”+”と”-”のエネルギーを発生、反発するそれらのエネルギーで弾丸を飛ばすという仕組みだ。

 弾丸が装填されているマガジンと銃本体に分かれ、まるで見えない手で弾丸を押しているように見えることから”プッシュガン”と名付けられた。そしてこの武器も”エーテル”を用いて動かす以上、威力は個人のエーテル吸収量に依存している。


 その後生徒が順番にアーヴェンクに乗り込み、近くに置いてあるコンテナから”プッシュガン”を取り出し、肩にあるハードポイントに固定して、射撃場へ向かう。


『流石殿下!駆動鎧の操縦だけでなく”プッシュガン”の腕も一流なのか!やっぱ王族は違うな!』


 他の生徒よりだいぶ遅れてカシムのアーヴェンクが射撃場に到着すると、既に何人かの生徒が搭乗しているアーヴェンクがうつ伏せになり、五十メートル程離れた的へとプッシュガンを使い弾丸を放っている。中でも一番目立っていたのはセルギスが搭乗しているアーヴェンクだ。

 飛ばすだけでも大変で弾を打ち出す事すらできない者がいる中、なんてことのないようにプッシュガンで的を射抜いている。

 エーテル吸収量、威力、狙撃能力、射撃に必要な全ての能力がセルギスは周りの数段上を行っていた。


 カシムも他の生徒の邪魔にならないよう隅の的を用いて、射撃訓練を行う。うつ伏せになり的に照準を合わせる。自らが吸収したエーテルをプッシュガン内部のレールへと流し、別のエネルギーに変換、駆動鎧の指を通してプッシュガンの引き金を引く。


「・・・」


 だが、プッシュガンから弾が発車されることは無く、アーヴェンクはうつ伏せのままだ。やはりエーテル吸収に劣る自分では無理だったとカシムは落胆する。

 それからも他の生徒が慣れてきて、次々とプッシュガンから弾丸を放ち的を貫く中、カシムだけはどれだけ頑張っても、一発も撃つことが出来なかった。


―――――


 本日の授業も全て終えて夕日が沈んでいく中、他の生徒に絡まれないよう急いで納屋へと戻ろうとするカシムだっったが、そんな彼の目の前にある集団が映る。

 集団は女子生徒だけで構成され、雰囲気から察するに一人の女子生徒に数人の女子生徒が突っかかっているようだ。


「アンタ何なのよ!平民の癖に殿下に近づいたり!あっさり駆動鎧を動かしたり!生意気なのよ!」


「いい!同じ学院に通っていて勘違いしているようだから教えてあげる!本来なら貴族である私達と王族である殿下は、アンタみたいな平民が関わっていい存在じゃないのよ!」


 聞こえてくる話の内容や突っかかっている女子生徒の雰囲気から彼女達は貴族の生まれで、それに対して平民の生まれである女子生徒が気に喰わないらしい。

 一方の絡まれている黒髪の女子生徒は、意志の強そうな瞳で貴族の女子生徒達を睨み返している。

 

「別に私が自分から殿下に関わっているわけではありませんし、貴方達に無礼を働いた覚えもありません!自らの成績不良の原因を私に押し付けないでください!」


 貴族の女子達に負けない勢いで言い返す平民の女子生徒に思わず、彼女達もたじろいでしまう。きっと彼女達も本心では、自分達がただ言いがかりを付けていると自覚しているのだろう。

 だが、それを認められるかどうかは別問題だ。そして認めることが出来なかったリーダー格の女が、平民の女子生徒が長い黒髪に付けている髪飾りに目を付けると無理矢理奪い取る。


「な!返してください!それは母の形見なんです!」


「へーーえ、こんな安物の髪飾りが大事なの?これが形見?バッカみたい。」


 今まで毅然とした態度を崩さなかった相手が狼狽したのが嬉しかったのか、リーダー格の女は必死に髪飾りを取り返そうとする黒髪の女に対して、髪飾りを持っている手を空に掲げ彼女をあざ笑っている。

 ハッキリ言って遠目から見ていると唯の虐めにしか見えず、余り気分の良い光景ではない。


「あの、止めましょうよ。」


「な、アンタは、、、離しなさい!汚らわしいグルムが触らないで!!」


 そんな光景に耐えられなかったのか、余り近づかないようにしていたカシムだったが、遂に我慢が出来ず思わずリーダー格の女の手を掴んでしまった。

 突如として現れたカシム、忌み嫌われるグルム人である彼にリーダー格の女は嫌悪感を隠さない。


「離しなさいよ!私の体はアンタが触っていいものじゃないのよ!!!」


「じゃあ、彼女に髪飾りを返してあげてください。」


「いいわよ、じゃあ返してあげるわ!!!」


 力ずくで無理矢理カシムの手から離れたリーダー格の女は手に持っている髪飾りを近くに生えている五メートル程の木に向って投げると、取り巻きを連れて去っていこうとする。


「アアッ!」


「これに懲りたら、少しは大人しくすることね。平民やグルムが調子に乗るんじゃないわよ!!」


 枝に引っかかり、落ちてこない髪飾りに呆然としてしまう黒髪の女子生徒とカシムに対し、貴族の生徒達は笑うのみで誰も彼女を助けようとしない。

 それから何とか黒髪の女子生徒は髪飾りを取り返そうと木に登ろうとしたり、飛び跳ねたりしているが上手くいかない。恐らく”駆動鎧”の操縦は上手くても実際に体を動かすのは苦手なのだろう。それに枝に引っ掛けて制服を破くわけにもいかない。


「そんなに大事なの?」


「五月蠅い!グルムである貴方には関係ないでしょう!放っといてください!!」


 何度も挑戦しては失敗する彼女にカシムは声を掛けるが、彼女もカシムの出生に忌避感があるのか冷たい態度を取る。

 当のカシムは、既に周りからのそんな自分への扱いに慣れていたが。


「僕が取ろうか?」


「へっ?」


 女子生徒の答えを聞かず、カシムは息を大きく吸い込むと体内に貯蔵されている”マナ”を全身に張り巡らす。血管に血液の代わりに”マナ”を流すイメージで各部へと”マナ”を送る。やがて体が温まってきて体に力がみなぎり始める。


(このくらいでいいかな?)


「よっ!」


「っ!!」


 軽い掛け声とは裏腹に四メートル近いジャンプをし、木の枝につかまったカシムは葉に引っかかっていた髪飾りを見つけるとそれを握り、降りてくる。


「はい、大切な物なんでしょう?」


「今のは、一体、、、」


「”マナ”を体に巡らせて身体強化しただけだよ。」


 ”マナ”の保有量が多いカシムだからできた手段に、黒髪の女性は驚くも彼の手から髪飾りを受け取ると礼を言う。


「貴方とは慣れ合うつもりはないけど、ありがとうございます。」


 そう言ってその場を去っていく女子生徒、お互い名前は名乗らずじまいだったがカシムとしては礼を言われるだけでも充分であった。

 これがカシム=グールとエメリア=ヴァンドリックの初の交流であった。


―――――


(やべーやべー、今日は大事なイベントがあるのに遅れちまった。フラグ回収しないといけないのに!)


 先程までエメリアとカシムがいた場所にセルギスが慌てて走りながら向っていく。別に誰かと待ち合わせをしているわけではないのだが、今日この日この場所で起こる騒動は彼にとって今後の学生生活における重要な分岐点であった。

 転生する前の彼が大好きだったゲーム”蒼天のギア”において、ヒロインとの出会いのイベントがあるからだ。

 ヒロインはエメリア=ヴァンドリック、平民出身という立場故、貴族の生徒に目を付けられた彼女は母親の形見である大切な髪飾りを奪われた挙句、投げられたソレが木の枝にひっかかり途方に暮れてしまう。

 そんな時に現れるのが主人公だ。主人公が制服が破けるのを気にせず、髪飾りを取ってあげることでエメリアから信頼を得て、交流が始まると言う物だ。最も前世の知識を持っているセルギスはそれ以前から彼女に色々とちょっかいを掛けており、それが原因で今回の騒動が起こったのだが彼は全く気付いていない。


(もしこれでエメリアを攻略できなくなったら最悪だぞ。そうなったらカシムに寝取られるのか?)


 最も避けたい事態が頭をよぎり、更に速度を上げる。遅れてしまった原因は彼が駆動鎧を使った授業で余りにも活躍しすぎて、他のクラスメイトから教えを請われ断れなかったからだ。


「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、あれ?」


 何とか日が沈む前に目的地に着いたセルギスだが、そこには誰もいなかった。ヒロインを糾弾する貴族や途方に暮れているエメリアもいない。

 彼は知らない、既に目的のイベントは終了し主人公(セルギス)が行う役割をカシムが終えていたことを。


「何で誰もいない?え、日にちを間違えた?」


面白いと感じたら、ブックマーク、感想よろしくお願いします!!!厳しい意見も己の糧にしますのでビシバシお願いします!!

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