表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎✈︎第8章
197/197

第11章 二十二、滑走路の向こう側には




石田は照れ笑いを浮かべながら言った。


「元気になった途端に、腹減っちゃったよ。

 加瀬さん、時間あったりする?

 朝飯食いに行かない?」


 朝飯食いに行かない?」


「はい、ぜひ」


石田は着替えると、

利緒と連れ立って外に出掛けた。


街は、昨日までクリスマスだったはずなのに、

あのキラキラした雑踏はどこかに消え、

冬の寒く清々しい朝が、そこにはあった。


「一日寝込んで外に出たら、

 街の風景が全く変わってて、

 なんか浦島太郎みたいだな」


「そうですね、もうお正月がすぐですね!

 あ、初詣とか行きませんか?」



石田は後輩の日下の言葉を思い出していた。

〈煩悩を捨て、仏様を綺麗にして、

 清々しくサイコーの年越しを約束します〉


日下、ありがとよ、

サイコーの年越しになりそうだ!!

ただ、新しい煩悩も生まれそうだ…



犬が駆け抜けて行った滑走路は、

明るい年明けに繋がっていそうだった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ