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あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎✈︎第8章
180/197

第11章 五、理由




しばらく逡巡した様子の利緒だったが

ゆっくりと話し始めた。


「実は長く付き合ってた人と別れちゃって…」


凛がポツポツ話すのを

石井は静かに聞いていた。


「明日、私、誕生日なんです。

 毎年、誕生日には、イルミネーションの

 点火式に行ってたんですよね。

 今年は行けないな、行きたかったなー」


凛は淋しそうに笑った。


「俺、つきあいましょっか?」


「えっ?」


「イルミネーションの点火式とか

 行った事ないし、見てみたいなーって…

 …ごめん、彼と行きたかったって事だよね、

 俺と行っても意味ないんだった、ごめん」


慌てて弁解する石井に利緒は言った。


「行きます。

 ありがとうございます、

 明日、行きます」


「え、大丈夫なの?

 全然無理しなくていいよ?」


「大丈夫です!

 イルミネーションのテーマ、

 毎年変わるんで、楽しみにしてたんです」


少し無理して笑っているように見えた利緒を

石井は心配そうに見ていた。






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