表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎✈︎第8章
168/197

第10章 十一、滑走路脇の土手




翌日も、フライトは順調だった。


仕事が終わると、

旺太朗は出発ロビーで

他社の乗客に紛れて座っていた。


長袖に日傘の完全防備で現れた凛に

旺太郎は驚いた様子だった。


「暑くないんですか?」

「うちの会社、日焼け禁止なんですよ〜」


「え?女優さんみたいですね」

「あは、そこまでは。過度な日焼けが

 禁止なだけです」


談笑しながら、

2人は滑走路エンドの方に向かった。


「こっちは大きな公園なんですね」


「そう、運動公園です。

 陸上トラックとかサッカー場とか、

 テニスコートは、アウトのボールも

 飛行機のせいで中に入っちゃうとか

 ホントなんですかねぇ」


滑走路エンドを回り込んで

2人は滑走路脇の土手にやってきた。


「へー、ホントに滑走路のすぐ脇ですね。

 今日は暑いけど、

 良い季節だと、気持ち良いでしょうね」


旺太郎は感激した様子だった。


他社の小型機が着陸するのが見えた。


スポットに向かってタキシングする小型機に

向かって少し歩いてみたが、

9月の残暑はまだ厳しく容赦なかった。


「あっついな〜、

 ビール飲みてー」


「いいですね〜、ビール。

 あーでも空港周辺、工場とか運動公園とか…

 ビール飲めるような店ないんですよね」


「僕、スクエアホテルの横のウィークリー

 マンションに住んでるんですけど、

 スクエアホテル、ビアガーデンあるみたい

 ですよ」


「ビアガーデン!よし、そこにしましょう!」


ふたりは涼を求めて

ビアガーデンへ向かった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ