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あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎✈︎第8章
162/197

第10章 五、慣熟飛行




翌日は、タイムテーブル通りに

慣熟飛行が行われ、

旅客代理店や関係者が搭乗する事になっていた。


「私たちは乗れないんですね、

 かなりの関係者だと思うんですけど」


残念そうに凛が言うと、純礼が言った。


「私たちがハンドリングしなかったら

 お客様、搭乗できないでしょ」


「あぁ、そうですね」


凛は納得したようだ。


9:25、定刻で一番機がやって来た。


8月末のまだまだ残暑厳しいエプロンで、

全スタッフがランディングを見守った。


遠くに見えた小さな白い点が

次第に大きくなり、

飛行機の形となると、

ゴーっと音を立て、着陸した。


初めてハンドリングする小型ジェット機は

小さいなりに、とても綺麗な機体だった。


スタッフたちの中から

自然と拍手が起こった。


搭載の荒井が、

ほー、頭から突っ込んでくるんだなぁ、

と感心して呟いた。


怪訝な顔をする凛に、荒井は

「普通、飛行機はランディングする時

 機首を上げて降りてくるんだよ。

 でもこの飛行機は、

 普通に頭から突っ込んできたな」と説明した。


滑走路のエンドから

これからハンドリングが始まる小型機が

タキシングしてやってくると、

無線を持った凛は、スポットへと急いだ。


搭載課の荒井がマーシャリングをしている。

係員の少ないこの飛行場では、

搭載要員がマーシャラーを兼務している。


大きな旅客機はゆったりとスポットに

入るのに対し、

小型機はシューっとやってくるな、と

凛は感心していた。





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