表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎✈︎第8章
146/197

第9章 十五、レストランでの決心




数ヶ月たったある日、

2人は珍しく洒落たレストランで

グラスを傾けていた。


「じゃあ、小松さんの表彰にかんぱ〜い!」

「ありがとうございます」


純礼は、毎月行われるミーティング月並で

障がい者のハンドリングについて話し合い、

まとめた体験や改善策などが

本社で表彰されたのだ。


「本社に表彰されるなんて、スゴイね〜」

「いえいえ、私はテーマを提案して、

 みんなの意見をまとめただけですから」


「でも、僕はとても触発されたよ、

 うちの空港が表彰されたの、初めてだし、

 影響された人、他にもいるんじゃないかな」


「いや、でも、岩瀬さんも影響与えてますよ、

 本社から研修に来てた新入社員の小牧さん、

 覚えてますか?」


「あー、いたねー、爽やかな青年」


「彼、岩瀬さんにガッツリ影響受けてますよ。

 霧でイレギュった時、岩瀬さんが

 スゴく的確に予報を出してて、

 でも、それが係員全員に周知されてなくて。

 クレーム受けた係員も謝るしか出来なくて。


 で、予報が当たって、雲が抜けてからの

 オールステーション、一方送信

 X X X便、まもなくランディング、でしょ。


 カッコイーってなって、

 気象予報士の資格取って、

 OCCに異動したそうですよ」


「え、そうなの?

 スゴイね〜、気象予報士とか、

 なかなか合格しないでしょ〜!」


へーとか、ふーんとか、感心しきりの岩瀬に

純礼は続けて言った。


「まだ続きがあるんです!

 そしてその実現させた夢を携えて

 ここでOJTした三沢に告白しに来たんです!」


「えー!そうだったの!」


ますます感心していた岩瀬だったが、

決意を決めたように言った。


「よし、決めた!

 迷ってたんだけど、

 小牧君の根性を及ばずながら見習って!

 僕、九州に行くよ!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ