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あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎✈︎第8章
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第9章 三、人気者の教え子





9月に入ると、

岩瀬が旅客課へやってきた。

座学は3日で終わってしまい、

早速OJTに入った。


「小松さん、ヨロシクね〜、

 あ〜緊張するなぁ」


平日の朝は、旅慣れたビジネスマンが多く、

荷物預かりカウンターに寄る人は少なかった。


問題なく、羽田行きを2便終え、

休憩に入った。


休憩室に行くと、

岩瀬は同僚たちに取り囲まれた。


「旅客課の誰と同期ですか?」

「あー、もう同期いないんだよ、

 長峯さんは、僕の1コ上」


「えー、長峯さんの方が上〜!」

「歳は僕の方が上だけどね」


みんながワイワイ盛り上がっているのを

横目に、純礼は静かに食事を取っていた。


休憩の後は、

到着や出発なども共に担当した。

岩瀬は、何をさせても、卒なくこなした。


勤務が終わると、

教育担当リーダーの新山が声を掛けてきた。


「初日、どうだったー?」

「もう、何をしてもらっても問題なく、

 直ぐに一人立ちできそうです」


純礼の報告に、岩瀬は、とんでもない、

と謙遜していた。


「これからのOJTにあたって、

 親睦を深める為に、今日ご飯行こっか」

新山が、岩瀬と純礼を誘った。


じゃ予約しとくんでーと言われた店に

時間通りに来たのは、純礼と岩瀬だけだった。


課長に捕まったので、先始めといて!

と、新山からメッセージが入っていた。


始めといてと言われてもねぇ、

こんな年上のあまり知らない人と、

どうしようかな…と純礼は少し困っていた。





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