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あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎✈︎第8章
131/197

第8章 十一、北の大地へ続く滑走路




空港の駐車場に着いた。


「北海道、遊びに来て」


「うん」


「案内するよ」


「うん」


「ちとせ、北海道にピッタリな名前だな」


「うん」


名残惜しく、

2人は熱い抱擁を交わした。


「札幌かー、遠いな〜。

 ちょっと簡単には行けないなぁ、

 先立つモノも…」


「俺、マイレージ貯まってるよ? 使う?」


「いやいや、利用できるのは、

 特典は会員ご本人のほか配偶者および

 会員の2親等以内のご家族、

 義兄弟姉妹の配偶者のみだよ、

 友人・知人はご利用頂けませんけど」


「だからさ、できる人になれば?」


驚きの余り、固まっているちとせに

悠馬は優しく口づけをした。


そろそろ行かなきゃ、と悠馬が言うと

ちとせは、わっヤバイ!と時間に気付いた。


「私、バゲッジカウンターに言いに行くから

 ハルくんはロッカーに荷物取りに

 行ってくれる?」


2人は車から駆け出した。


何とか荷物を預け、手荷物検査場に向かった。


プライベートのちとせは

手荷物検査場より中には入らない。


「じゃあここで」


不意に悠馬の顔が近づく。


「ちょっと待った!

 さすがに職場でそれはちょっと」


顔見知りの検査場の係員たちが

ニヤニヤしている。

慌てるちとせに、悠馬は笑った。


「じゃ、次までお預けって事で」


爽やかな笑顔で悠馬は搭乗待合室へ

消えて行った。


滑走路の向こう側は、

北の大地へと導かれていた。





✈︎✈︎第八章 完✈︎✈︎



❥ ❥筆者より❥ ❥

夏帆と海のラブストーリー、

お読み頂きありがとうございました♪

続いて第9章、初の社内恋愛で、

舞台はまた空港へ戻ります✈︎




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