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あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎第7章
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第7章 二十一、月日は流れ

季節は流れ、海が本社に戻り

もう1年半以上が経っていた。


3月の下旬には、新卒の新入社員の

研修が始まっていた。


教育担当リーダーの新山が

上司の大西と立ち話をしているところに

夏帆が通り掛かった。


「あぁ、そういえば三沢さんがOJT

 だったよね、小牧君の」


久々に聞いたその名前に、

夏帆の鼓動は早くなった。


「あ、ハイ」


「小牧君さぁ、一発で気象予報士の試験

 合格したんだってよ、で、4月から

 オペレーターコントロールセンター(OCC)に

 異動だってよ。なんか嬉しいねぇ、

 ここで武者修行した新人君が成長して

 活躍するのを見るのは」


「やっぱ本社のエリートは賢いのねぇ、

 気象予報士って、結構何年もかかったり

 するんでしょ?」


大西はしたり顔で言った。

「OCCに知り合いがいたら、

 何か融通してくれそうだよな」


「え、でも、天気じゃ、融通も何も」


「まぁ、そうだな」


いたたまれなくなった夏帆は、

喋っている2人からそっと離れた。





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