表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの滑走路の向こう側へ  作者: きさらぎ ねこ
✈︎ ✈︎✈︎第7章
105/197

第7章 九、雲の隙間をぬって



海が到着の誘導にボーディングブリッジに

向かうと、

ボーディングブリッジのオペレーターは

ウィンド仲間の松本だった。


「小牧が到着か。ついにランディングだな!」

「もー、そこで怖いおっちゃん達に絡まれてー。

 そりゃ他社便がランディングしたら、

 うちはなんで降りないんだって、なるよねぇ」


「まぁな、あの国のエアライン、

 乗員は基本、軍隊上がりだからな。

 隙を狙って突っ込んでくるんだからなー。

 日本のエアラインと一緒にされてもな」


松本は憐憫の情を浮かべていた。


まもなく、薄く残った霧の中、

ぼんやり灯りが近付いてきた。


ゴォーっと逆噴射のエンジン音を轟かせ、

飛行機は着陸した。


雨に濡れた飛行機はゆったりと

スポットに入ってきた。


松本がボーディングブリッジを操作し、

機体につけた。


小窓からCAのサムズアップが覗き、

ドアオープンされた。


安堵の顔のCAから

機内特に大きなトラブル無しですが、

到着後のアクセスを気にされてるお客様がいます、

など、海は引き継ぎを受けた。


降りてこない飛行機を待つ客たちは

苛立ちをぶつけてくる者もいたが、

上空で待たされていた乗客たちは

なぜか苛立ちよりも、感謝の表情で、

謝辞を述べてくる者もいた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ