第7章 五、クリーニング屋は?
「クリーニング屋? 私は近所の
スーパーに入ってるトコ使ってますけど…?」
「え?空港のクリーニング屋の話です」
「は?空港のクリーニング屋?
そんなんないですけど?」
「え?制服のシャツとか、それぞれ
近所のクリーニング屋に出してるんですか?」
「え? ブラウスは自分で洗濯して
アイロンかけてますけど?え?違うんですか?」
「え? 自分で洗濯してアイロンするんですか?
へーそうなんですか…」
「え?違うんですか?」
「あ、空港内にクリーニング屋があって、
勤務後出して帰ります」
「はー、そうなんですか、さすがですね。
無料ですか?」
「もちろん無料です」
「へぇ、さすが本社。
この辺はクリーニング屋ないから、
エアポートサイドホテルに泊まってるんですよね、
ホテルでお願いしたらいいんじゃないですかね」
「そうですよね、この辺、
お店とかなさそうですもんね。
ウィンド用に、ビーサンとか買いたいんですが、
そういうお店も無さそうですよね」
「あぁ、そういうのは、
ちょっと離れた私たちが住んでるエリアまで
行かないと、ないですね」
「ですよね、空港からバスとか出てます?」
「バス…はありますけど、駅行きだから、
ショッピングセンターはちょっと離れてるかな」
「そうなんですか…
じゃあ駅からショッピングセンターまで、
タクシーとかで行けますか?」
「行けますけど…
うち、近くなんで、車、乗っていきます?
私もスーパー寄りますので」
「いいんですか?! わーありがとうございます」
海は目を輝かせて言った。