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女の子は愛されたい。
『かわいいね』
『肌、白くて素敵だよ』
『艷やかな黒髪、僕の物にしたい』
『林檎の様に赤い瞳、凄く魅力的だ』
『君が好きだ』
『愛してる』
『大好きだよ』
『君の事が―――――――――――――――、
――――――――――。』
黒檀の様に黒い髪、
林檎の様に真っ赤な瞳、
病気かどうか疑う程に真っ白な肌。
女の子は言いました。
『あの人が、望んでくれたから。』
私が愛を貰う分、私はあの人の望まれるままに。
だってそうじゃないと、何時か私は見捨てられる。
愛されなくなってしまう。
…嫌よ、だって、愛は、愛は、だって、それは___。
『あの人が、望んでくれるから。』
何時しかこの言葉は、女の子の口癖となりました。
……本当?
本当に愛してくれるの?
…ふふふ、そっか。そっか。
嬉しいなあ。
貴方は本当に私の事を愛してくれるといいなあ。
ほら、早く。ねえ、私に。
――――――――――『愛』を、頂戴?
その愛で、
溺れて死んじゃうくらいに♡