第1話 唐突な転生
お久しぶりでございます。朝時雨でございますm(__)m
えー。久々の登場ですが、更新ではなく新作でございます!申し訳ございません!必ず更新もいたしますので!
それはさておきまして、先程も申した通り新作でございます。乱文駄文ですが、皆様の暇潰しにでもなれたら幸いでございますm(__)m
「ジャーキーうめェー」
なんの変哲もないいつもの通学路。自家製ビーフジャーキーをかじりながらフラフラと歩いていると、突然、頭のなかを鋭い痛みが走り抜けた。
「っ!」
意識が保てず、地面に倒れ混む。そして、そのまま抗うことも出来ず、意識を失った。
「っ…。ん?なんだ?ここ」
気がつくとどこかの路地裏に倒れ混んでいた。
どれくらい倒れていたのか。空を見上げると太陽がほぼ真上の位置にあった。
腕時計を見るとデジタル式の画面には12時30分と表示されていた。
「もう昼か。…石畳に石作りの建物。技術レベルはそこまで高くないか…。さて、ここはどこだ?何がどうなってんだ?」
突然頭を痛みが襲ったと思ったら意識を失い、気づいたらよくわからん場所に移動してる。どういう事やねん。
考えが纏まらないのでジャーキーをかじりとり、口に含んで残りを袋に戻す。
ジャーキーを飲み込み、内ポケから煙草を取り出し一服つける。
「ふっ…。さて、現状分かってる事は、突然気絶して気づいたらどこかの路地裏に倒れていた。これだけか。…いかんな。情報が少な過ぎる…。…よし、先ずは情報収集だな」
携帯灰皿に吸い殻を入れ、ポケットに仕舞う。
とりあえず持ち物の確認後、街を回ろう。街の名前とかで場所が割り出せればいいんだが。
持ち物
学生服
靴下
スニーカー
煙草 銘柄:ジョーカー
スキットル
カランビットナイフ
指ぬき手袋
腕時計
肩掛け鞄
ビーフジャーキー
スティック羊羮
氷砂糖
ピアノ線
イヤホン
スマホ
モバイルバッテリー
手帳、筆記具
絆創膏セット
裁縫セット
財布
よし、持ち物は全部あるようだ。
カランビットナイフをポケットに忍ばせ、鞄を肩にかけて歩き始める。
路地を抜けるとそこはちょっとした市場だった。野菜や魚、肉類等が並び、道行く人々は買い物をしたり、出店で何かを食べたりしている。
少し立ち止まり、辺りを見回した後、情報を集めるためにとりあえず街を回り始めた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3時間ほど街を回った結果、以下のような事が分かった。
1つ目、この街の名前はラエの街と言うらしい。懐かしい名前やな。もう一度行ってみたかった。
2つ目、驚いた事に武器の所持に規定がない。つまり街中で軽機関銃やらナイフやらを持ち歩いても罪に問われない。
3つ目、技術力はそれほどなく大体中世、特にヨーロッパの辺りに近い。
4つ目、どうやら貨幣経済は成り立っているみたいだ。貨幣は入手できた物で薄い小さな銅貨と穴の空いた中くらいの銅貨、少し厚い大きめの銅貨、銅貨と同じ形をした銀貨の6種類。まだ他にも有るみたいだ。
5つ目、どうやら驚いた事に魔法が存在する。
さて、これらの情報を統合すると、以下の情報が導き出せます。
ここ、どうやら異世界ぽいです。
まあ石畳と石作りの建物から一応予想はしてたんだけどね?こんな馬鹿げた予想当たると思わないじゃん?
はあ。…これ、俺どうやって暮らしていこう。
ビーフジャーキーを取り出し1枚かじり始める。残りを仕舞い、辺りを見回す。
門の前の広場の椅子に座り何をするわけでもなくジャーキーをかじりながら道行く人々をそれとなく見ていく。
やっぱり門には騎士が常駐してるらしく胸当てを着けた騎士が辺りを見回している。
「…仕事でも探すか。でなきゃ食っていけんしな」
そう呟き、立ち上がる。
ハローワークはどこにあるのかな?
そんなことを考えながら足を踏み出した、その時。
「キャァァァア」
門の方から複数の悲鳴が聞こえた。