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アルトロス方伯伝記  作者: 橘 ロネ
第一章 帝都
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閑話休題 昔話

  私、エーティアとオーニス様の出会いは随分前に戻ります。




  私がまだメイドなりたての頃、私はとある中堅商会に仕えていました。その商会は夫婦2人で運営していました。この夫婦は政略結婚ながら互いにとても愛し合っていました。そして、とても心優しい夫婦でした。ですが、神は残酷でこの2人の間に子供ができることはありませんでした。

  この2人は大いに悩んでいましたが、そのような姿を見せずに私達、メイドや執事の前では気丈に振る舞っていました。

  そんな時、世の中では戦争が起きていました。そしてこの商会もこの美味しい話に乗らない訳がなく、戦場に武器や日常雑貨などを売りにいきました。その戦いは後に歴史に残るほどの凄惨極まる戦いで互いに兵士だけでなく市民にも何万、何十万という被害が出てしまいました。商会は戦場の後方で商いをしていたので被害はなかったのですが戦場の近くの村や町は壊滅し、人が住めるような環境ではありませんでした。

  そして夫婦は自分達が行った過ちを忘れない為にその戦場を目に焼き付けに行きました。そしてその戦場のちょうど真ん中辺りに人が立っているのを夫婦は発見します。2人が近づくとそこに立っていたのは齢5歳に届くか届かないかくらいの小さな少年でした。2人は驚き、すぐさま駆けつけ、保護しました。

  そして話を聴くと少年が立っていたのは場所には少年の家があり母と父と兄、妹の5人で暮らしていたそうなのですがこの戦いで全員死に絶え自分だけが運良く近くの森に隠れられて事なきをえたそうです。

  そして夫婦は考えました。そして思い切った決断をしました。2人はこの少年を自分の息子としたのです。

  そしてその少年こそ後に貴族位まで手に入れるオーニスであった。






  おっと、シエロ様が私のことを呼んでいらっしゃる。この話の続きはまた別の機会といたしましょう。

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