ターコイズ工房へ
アーノルディングとの昨日の話し合いであの方法を使うのは、一週間後のフォーメント邸でやるパーティーとなった。
帝都にいる有力な貴族は月に一度程度パーティーを開く。そこで商談や、情報の交換などをする。大臣(財務、軍務、外務、宮内などがある)になれるような家系の貴族となると規模も多く、高貴な人に顔を覚えてもらうためにそのパーティーに入ろうとする(前から話をしておけば簡単に入れる)から人も多い。
今回はアーノルディングに頼んで入れるようにしておいた。
そして、今日から一週間、暇になるので帝都をまわろうと思う。
とりあえずはターコイズの加工工房とアルトロス地方で使えるものがないか探してみることにする。
1人では危ないとエーティアが五月蝿いので別荘にいた兵士3人を連れていくことにした名前はアレキサンダー(アレク)、バイロン(バン)、シリル(シリル)の3人だ。
帝都には各地から集められた鉱石があり、それを加工して上流階級層に売るので、鉱石の加工するための工房はいっぱいある。
ターコイズの加工工房も簡単に見つかった。
でもさっきから3人の顔が少し嫌そうな顔に見えるな。どうしたのだろうか?
「アレクどうしたんだ?なにか不満かね?」
「いえ、なんでもありません。」
そんな、露骨に嫌そうな顔をして言われてもな…
「今なら、なにを言っても不問にするぞ。」
「それでしたら、畏れ多いのですがご忠告させて頂きます。あそこはやめておいた方がいいと思います。」
「なんでだ?」
「あそこの職人は変わった人でして、行かれても意味はないと思います。」
「どこが変わっているのだ?」
「いろいろと、としか言いようがありません。」
興味をそそる言い方だなぁ、行くことにしよう。
「問題ないだろう、多分。まあ、なんかあっても君達の首が飛ぶだけだ。心配しなくてもよい。」
3人の顔が青ざめてる。冷やかしで言っただけなのにそんな本気で受け取られても困るな。えっ、待ってこんなに青ざめてるということは僕になにかあるかもしれないっていうこと?行くのやめとこう。
「行くのy「大丈夫です。シエロ様、このバンが命に変えてもお守りします。」
バン空気読めよ!!!引けなくなったじゃん。てか、お前少し足震えてんじゃん。
ここはもう、腹をくくるしかないな。
「分かった、行こう。」