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属性能力

 「全員集まったようね。さて、入学一日目お疲れ様。今回の試合は後ほど全部見させていただきますね。では、各自解散して下さい。」


 終わった……!

 なんか、長かったな今日は。

 まずは部屋に戻って寝るか。


 「おーい。悠雅!帰ろうぜ!」


 「うん。わかった。」


 なーんか、悠雅って戦闘時と普段で微妙に雰囲気違うんだよな。

 まあ、いいか。


ーーーーー


 「……起きろって。」


 ん〜、朝か。ねむ。


 「早く準備しろよ。今日から授業だぞ。」


 だる……。


ーーーーー


 「さてっと。昨日の試合、見させてもらいました。今日からはそれぞれの能力を磨いてもらいます。まずは各自、能力の第二段階を目指しましょう。」


 第二段階?もしかして……


 「なあ悠雅、もしかして昨日福富が使ってたやつかな?」


 「うん、多分そうだと思うよ。」


 「では、授業に入りますね。まず能力というのは-…………(略)」


 先生の授業はなかなか面白い。

 結構わかりやすいし。

 さっきわかったことは、能力や武器、敵などもランクや段階に分かれていること。


能力について

・能力は四段階に分かれている。

・第一段階は誰もが使っている念。

・第二段階は属性能力。

 例えば火や水、電気、土などを操る能力。

・第三段階は第二段階を磨いたもので一定の出力を超えたもの。

・第四段階は契約。

 能力には心がありその能力と契約を結ぶことで能力を開放させる。

 しかし契約は危険で生気や身体の一部、最悪の場合には命をなくすことがある。

 また誰もが到達できるわけでもない。


武器について

・武器にはそれぞれにランクがある。

・E級武器はナイフなどの刃物であり殺傷能力のある物をいう。

・D級武器は一般に売られている武器。

・C級武器は第三段階までの能力に耐性を持つ武器。

・B級武器は一般では手に入れることはできない希少な物で非常に高価。

・A級武器は武器自体に能力が備わっている物。

 自分の属性と真逆の能力を使うことや自分の属性を強化することができる。

・S級武器は宝具であり第四段階の能力と同じような力を使う事ができる。

 しかし王国には3個、全体でも未だ7個しか存在していないらしい。


モンスターのについて

・モンスターにはそれぞれ危険度を表したランクがある。

・Eランクは基本は大人しく人間に敵対もしていないモンスター。

・Dランクは稀に街や村、人を襲うモンスター。

・Cランクは能力を持ったモンスター。

・Bランクは一般王国騎士2人以上で倒せるモンスター。

・Aランクは一般王国騎士30人以上で倒せるモンスター。

・AAランクは第四段階到達レベル1人以上で倒せるモンスター。

・AAAランクは第四段階到達レベル20人以上で倒せるモンスター。

 ガルグイユ、クエレブエなど、伝説上の竜の名を付けられたモンスターの存在が確認されている。

・Sランクは天災をもたらすと言われるモンスター。

 存在は不明。

 しかし2111年、突然と山が無くなり巨大なクレーターができたという災害があった事から存在が噂されている。


 このように能力、武器、モンスターはランクで分けられている。

 また、第四段階到達者は王国騎士の中では80人程で、ギルドなどの外部の者を含め全体でも600人前後しかいないだろうと言われている。


 「では、これから皆さんの属性を調べます。5分後に四人ずつ、好きな人から隣の部屋に移動して下さい。」


 自分の属性能力か。

 俺はどの属性なんだろ。


 「俺は水がいいな。」


 水かー。

 ん〜、俺泳ぐの苦手だしなー。


 「んー、私は風がいいなー。」


 風かー。

 んー、悩むなー。


 「私は……、私も風がいい……かな。」


 「おー!仲間だねー。みくちゃん苗字が葉風だしね!」


 うんうん、葉風だし……って。


 「なんだ、お前ら集まってたのか。」


 「今更気付いたのか。俺、新は火だと思うな。ジュース一本!」


 「私はね、新は土だと思うよ。ジュース一本!」


 「私は……、氷だと思うな。ジュース一本?」


 「いいぜ、じゃあ俺は雷に一本な!」

 

 しばらく属性の話で盛り上がってたけど、他の奴らはみんな行ったみたいだな。


 「よし、俺たちも行こうぜ。」


 隣の部屋は教室の4分の1程の大きさで真っ暗だった。


 「お、これが最後のグループだな。4人ともその席について。」


 「桑原先生、なんで真っ暗なの?」


 俺たちの誰もが疑問に思っていたことを衣玖が質問した。


 先生が少し笑いながら説明を続ける。


 「見てればわかるわ。じゃあ葉風さんから行こうか。この白く光ってる石を握ってみて。」


 そしてみくが白い石を握った途端、白い光がピンク色に変わった。

 どうやら光の色で属性を判断するらしい。


 「おお!珍しい!ピンク色ってことは属性は回復だ!」


 気のせいか先生のテンションが上がっている気がする。

 回復ってそんなに珍しいのかな。


 「次は春川。」

 衣玖が石を握った。

 が、石は白いまま変化しない。


 「……え?もしかして私、属性ない?」


 心配そうに言う衣玖に先生が笑顔で答えた。


 「安心して?そんなことはないわよ。白は無属性。故に全属性に耐性があるの。一つ属性に100%の力を出せて、他の属性には20%しか力を出せないのが一般の属性能力。でも無属性能力はすべての属性に70%の力を出せるってこと!どう?すごいでしょ?」


 まじか、無属性もあるのか。


 「よし、じゃあ次は天音。」


 悠雅が石を握ると……。

 え、悠雅も白?

 っと思ったが若干黄色が混ざっている。

 さらにその後、色は薄黄色から灰色に変化した。


 「え?どっち?」


 「すごい!すごいわ天音!あなたの属性は幻想と霧の二つ。得意属性が二つなんてかなり珍しいわ!」


 え、ずる!ずるい!

 得意属性が二つとか反則だろ!


 「それって、もしかして両方50%しか力を出せないうえに他の能力は30%ってことですか?」


 「考え過ぎよ。安心して?両方100%の力を出せるはずよ!さて、最後は神谷!」


 おし!やっと俺か!

 俺は目を瞑り、緊張しながら石を握った。


 「「「「え!!!!」」」」


 みんなが驚く声が聞こえた。

 ほほう、そんなにすごいのか!

 まさか属性が三つとか!


 そして目を開けて見た石に……

 色は無かった。

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