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入学と試合Ⅱ

 「広っ!なんだよここ!」


 「ふふ。なんとこの訓練場は昔存在していたネズミーランドと同じ面積なんです。」

 

 また心を読んだのだろうか。

 わかっていたかのように説明をする桑原先生にもびっくりしたが……やはりこの大きさに圧倒された。


 「訓練場の壁は特殊な素材と防御の念がかかっているので簡単には壊れません。というか、壊せません。ですので安心して訓練をする事が可能です。さらに天候や土地を変える事が可能です。どうです?」


 なぜ桑原先生がドヤ顔なのか……

 しかし流石は王国が建てた学校。

 力の入れ具合が俺たちのいた中学とは全然違う。


 「さて、説明も終わりましたしそろそろ実戦をしてもらいますか!出席番号で二つのチームに分かれてもらいます。今回は1から20番までの人はAチーム。21から40番までの人はBチームということで!」


 俺は……Aチームか。

 えーと、悠雅と衣玖は……っと。


 「俺もAだな。」


 「うお!びびった!何お前、後ろから話しかけるの好きなの?なんなの?」


 本当、悠雅は突然後ろから話しかけてくるのをやめて欲しい。びびる。


 「ちぇー。私だけBチームかー。また仲間外れなんて!新はあほ!」


 「おい!あほじゃねーよ!てか新はってなんだ。はって!俺だけがあほみたいだろ!」


 「そういう意味だし……」


 おい……。このチーム戦で一泡吹かせてやるよ……。


ーーーーー


 「それぞれチームの位置についたな?では…………。始め!!」


ピーーーーーーーーーーーッ!


 試合開始の合図とともにダッシュで移動する。


 さて、どうするか。

 まずは森にでも行くか。


 

 衣玖にどうやって一泡吹かせるかを考えながら、俺は森についた。

 やはりでかい。室内に作った森とは思えないな。

 そんなことを考えていると誰かに声をかけられた。

  

 「おい、お前!」


 ん?誰だ?


 「おい!こっちだ!」


 声の聞こえた方角を見ると木の陰に隠れている男がいた。


 敵か?味方か?

 やば、わからねーじゃん。

 どうする。無視するか?戦うか?


 「俺は佐藤(さとう) (じん)。大丈夫Aチームだ。」


 なんだ、Aチームか。

 

 「わり、敵かどうかわからなかったから無視しようとしてたよ。」


 「いや、それが普通だよ。敵かもしれない人に近づくのは……。間違いだ……」


 仁が話し終わった瞬間だった。


 ゾクッ!!!!


 やばい、なんだこの殺気。

 どこから……。


 周りには仁以外誰もいない。


 仁……以外?まさかっ!


 「喰らえ」


 その声が聞こえた瞬間。

 突如真下から槍のようなものが飛んできた。


 「あっぶなっ!」


 なんとか避けれたが喰らっていたらまずかった。

 いや、それ以前にどうして仁が俺に攻撃を?仁は佐藤だからAチームのはず。


 「ちっ、一撃で終わらせるはずだったのに。次で決めるか。」


 なっ……。

 やはり攻撃してきたのは仁で間違いない。


 「おい仁!なんで俺を攻撃する!俺もAチームだぞ!?味方じゃないかよ!疑ってんのか?」


 「「気づかないのか?」」


 あれ?声が二種類?聞いたことある声……てか……。


 「ゆ、悠雅!どうしてここにいるんだよ!」


 「あ?誰だよてめぇは。」


 「大丈夫か?あほ新。」


 「しねよ。あほじゃねーよ。」


 まあ、後ろから話しかけなかったことには褒めてやるよ。


 「おい。無視してんじゃねーぞてめぇ。誰だ。」


 「ふぅ。どーも、新の親友でAチームの天音悠雅です。あなたの敵です。福富(ふくとみ) (じん)さん。


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