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北の国の紅い蜘蛛6

梅岩は新幹線に乗り西に向かった。

目指すは古都。

そこには俗称『業界(カンパニー)』と呼ばれる組織の本部がある。

『カンパニー』の正式名称は梅岩も知らない。元々は大陸から来たならず者の集団だった。それが邪鬼と手を組み強大な組織へと変遷を遂げ、千年の昔は帝家と相当にただならぬ因縁があった。(詳細はこの場では割愛する)

現在は休戦状態が続いている。


梅岩は車窓から冬の寒空を見上げた。

(いっそ雪でも降ってくれたら、風情があるのにな…)

大人びた20才の願いは叶わないまま、四時間ほどの列車旅行は終わりを告げた。



石庭付きの古めかしい割烹『いなりや』では既に話が通っていた。

「おいでやす、梅岩様」

わざとらしい訛りの目の細い案内人に、勝手口まで連れて行かれた。

敵対組織に顔が利くのには、梅岩にとって喜ばしくない理由がある。



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