表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/67

北の国の赤い蜘蛛47

少年が僧侶に連れられ寺に帰ると、大騒ぎが起きていた。

聞くと、結界に人外のものが入ったらしい。

今し方人外のものに殺される夢を見たばかりの少年は震え上がった。もしもあの大猿みたいなものが襲ってきたら、大の大人が何人かかってもかなわないだろう。


寺の住職たちが大声で話し合っているのが聞こえた。

「口惜しい!なぜ、結界の弱点が割れたのだ!?

いかなる凶悪なものも、通れぬはずの、たった一つの抜け道をどう知った?」


「結界の秘密はカンパニーにも内密にしておりました。ただ、あそこなら術に詳しい者もいます。強い結界となれば、種類も限られます。

内通している者がいたとしたら、助言くらいはするかもしれません」


少年には何だか大変なことが起きているようだ、としか理解のしようがなかった。

一体どんな恐ろしい怪物がいるのか見当もつかなかった。だが住職みずから境内をうろつき回って探すのだから、相当に危険なものが徘徊しているものと見て間違いないだろう。

兎にも角にも早く見つけ出して欲しいと、少年はただそれだけを願った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ