表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/67

北の国の紅い蜘蛛20

老人を振った梅岩は、北への旅支度に黙々と勤しんだ。


厳しい戦いになる


その覚悟はあった。

まず、敵は強い。スドウ少年に憑いたものは、並大抵の怪物ではない。なにせあの青麗が決着を避けた相手だ。


そして、仲間は少ない。強いものを祓うには大勢の拝み屋と祓い屋が必要だが、多人数を連れて行けるだけの人的・金銭的余裕がない。

ただこれは解決できる目処が立っていた。帝家に伝わる秘法の一つ、妖邪封印の(かめ)だ。梅岩は必殺の術式を持っていた。いかなる強力な邪鬼だろうと関係なく全ての力を封印できる『縛妖陣ばくようじん』この術式と瓶のコンボを使えば、憑かれたままの少年を肉体ごと封印して帝家に持ち込むことができるだろう。重たい甕を運ぶのには骨が折れるだろうが。


最大の問題は、いかにして縛妖陣に持ち込むかだ。術式に持ち込むまでの数秒間の足止めが出来る算段が、全くつかない。

二丁拳銃のコルトガバメントは海外に持ち込めない。俗世の法律を無効にする権力は帝家にも限界がある。

更に手痛いことに、梅岩の使用する術式の大半は人々の信仰心に影響される。神仏を信じる人々がいる国内と比べ、宗教の異なる北の国では梅岩の術式は半分以下の力しか期待できないだろう。


(助っ人に期待するしかない、か…)

いずれにしろ、この件で梅岩の手助けが出来そうな人材は帝家には皆無だ。

前料金代わりだと青麗を言いくるめて約束させた一名の助っ人が期待外れであったなら、途端に打つ手が無くなってしまう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ