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北の国の紅い蜘蛛16

青麗はニンマリと笑った。

「あら。妾たちだって、何がいるのかわからないまま行ったのよ。

あと、わかっていないようだから念を押すけど、あの子は邪鬼じゃなくて人間よ。とんでもないものに憑かれてたようだけど、元は人間よ。もしかしたら、あなたたちなら人間に戻してあげられるかもね」

青麗はチャイナドレスの胸の谷間から封筒を取り出した。(一瞬だが狐の胸に眼が行ってしまった梅岩は自己嫌悪に陥った)封筒には写真が入っていた。山林をバックに撮った少年のものだった。

「これがスドウ君、当時9才だったかな。全然喋らない子だったわ」


梅岩は写真の少年の作り笑いを見て思った。

(紛争中の国の子供みたいな笑顔だ)

この男の悪い癖だ。既に少年と自分の昔のことを重ね合わせ始めていた。

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