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深紅

初めまして。病み少女プロジェクトです(←っていうとちょっとカッコよくない(0・ω・)?)


あまりにも女の子たちが好きすぎて書きました。

ある意味微グロありな時もあるかもです。


とにかく楽しんでいただけたら幸いです。

赤が目に飛び込んでくる。




「あ。」




紗千サチは小さく声をあげた。細く白い手首に、一筋の赤。今まで気が付かなかったが、カミソリの歯で怪我をしていたらしい。気付いたとたん、鈍い痛みが走る。




すぐにシャワーで洗い流した。シャワーの粒が傷口にあたり痛かった。




シャンプーを洗い流しリンスをつける。手を洗いながら傷口を見た。傷口は再び紅い線で示されていた。もう一度洗い流す。それからまた、傷口を眺めた。じっと見ていると、すぐに真っ赤な血液が盛り上がっていくのが分かる。ぼんやり眺めていると、傷口がぱっくり口を開けているように見えた。




ふと思う。ぱっくり開いた口に吸い込まれていきそうだ。この中は、自分自身だ。なんとなく思うと、傷口は底無しでなんでも吸い込んでしまうような、あるいは何かが出てくるような気がした。




そっと傷口にくちづける。一瞬ためらった後、軽く吸いつけた。じわり、と鉄にも似た、独特の嫌な味が広がる。不味い。しかし……もう一度さっきより強く吸いつける。




顔をあげた。小さく、声にならない声を漏らす。




しばらくぼぉっとした。






はっと気付く。傷口をまた洗い流した。口をすすぐ。鉄の味が仄かに残っていた。


手で押して止血。


もともと小指の先ほどの傷だ。数十秒押さえているだけで、傷口は綺麗にふさがった。




湯船に浸かりながら……。少女は奇妙な喜びと、寂しさを抱いていた。




ふとした思いつきで書かれたこのお話。


どれくらい続くかは不明です。

多分、私や友人たちがもう少しだけ大人になったらお終いになると思います。


しばしの間、お楽しみ頂ければ幸いです。

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