世界観&プロローグ
【赤】imag:アゼル大陸…勇猛な民の住む大陸。喧嘩っぱやく、古くから有能な剣使いを輩出してきた。食べるものが動物の肉が多く、他の国に比べて体が大きく身長も高くがっしりとしている民が多い。歴史は長いが何度も革命を起こしクーデタを起こす為他の国はあまりこの国とは関わりたがらない。あまり治安が良くなく、国王は国力の向上に四苦八苦している。
お抱えの軍隊は猪突猛進な戦い方から『赤い闘牛(Red bullfighting)』と呼ばれ陸の戦いに強い。
【青】imag:アルベルト大陸…知的な民の住む大陸。豊富な自然を持ち本や製紙業が発達している。国で保有する膨大な量の本や歴史資料を小さな頃から子供に読み聞かせる習慣があるため皆学力が高い。温和だが少し冷血な民が多い。昔から魚や山菜などあまり肉を食べない環境のため民の身長は低めで骨格も細め。頭が良い為政治や福祉など国力は高い。他の国から一目おかれている。お抱えの軍隊は巧みな戦術から『青い九官鳥(A blue hill mynah)』と呼ばれる。
【緑】imag:ミリ大陸…エルフが住む巨大な森が存在する大陸。あまりに広大な面積の森のため未だ解明されていない謎の大陸。エルフは秘術を持つため責めてはいけないという教えになっている。古い昔エルフと全世界の民が戦ったらしいが結果はエルフの勝利だった。
【黒】imag:謎の島。人々は『リノ島』と呼ぶ。黒を基調とした集団が住み、ケルディアは『この島は悪魔の巣窟』だと世界中に発信したため、もはや外部とは断絶され孤島になっている。ミリと並んで解明されていない島。
時たま現れる黒い騎士団はその恐ろしさから『黒い狼(A black wolf)』と呼ばれている。その姿を見たら最後・生きては帰れないらしい……。
【白】imag:ケルディア大陸。四つの大陸でリーダーの様な存在。基本融和的な政治を取る。白を基調とした国で、町にある街頭やブロックなど全てが白。『白の国』とも言われている。反対に黒を持つ物体を嫌うように教育しているため髪が黒など皆と少しでも違うと迫害される傾向にある。何故白を基調とするかは、前の国王と現国王の間の何からしいが民はまだよく知らない。草原が多く馬を飼うのに適していたため有能な騎士を生む。騎士団は世界中で有名、格好の良さをアピールしているため、全世界から志願者がやってくる。
白の騎士団はその格好よさと誠実さから『白の羊(A white sheep)』と呼ばれている。
小さい頃、家の近くの森にチュレルの実を採りに行ったとき母親に言われた。
「チュレルの様に真っ黒な服を着た連中には気をつけるのよ」
「どうして?」
いつも気丈な顔が、その時ばかりは恐怖の色を湛えていた。頭を覆うように巻いた布を触り、辺りを気にするようにして小さく囁いた。
「全身黒の服を着た連中はとても恐ろしいのよ。貴方みたいな子供だって、いとも簡単に・・・・・・」
その続きを言うのをためらったのか、母親は立ち上がった。その腕には麦の穂で結われた浅いカゴが抱えられていて、熟れた証である漆黒のチュレルがぎっしり詰まっている。
「簡単に?──続きは何なの?」
子供心は、知りたいと思ったら止まらない。オレは無邪気に母親の袖を掴み引っ張った。
「聞かなくていいのです!とにかく、黒の連中には絶対に近づかないこと!いいですね?」
そのままオレの手を握った母親は、先程のことなどなかったかのように小走りに家へと帰った。念を押すように何度も忠告され、『黒の連中は狼で、その姿を見たら死ぬ』それだけが小さい頃の記憶として鮮やかに焼きついたのだった。
【プロローグ】
白の騎士は世界を救い
やがて世界は白に染まる
黒の騎士は世界を滅ぼし
やがて漆黒の闇が包む
両者が共に相対するとき
世界は破滅へ進むだろう
緑の温和さは破壊され
赤の勇猛さは鎮火され
青の知性は卑下され
混沌と邪悪な景色の先に
現れるは染まらぬ存在
その人は全てを世界に捧げ
見守るものは光の中へ..
〜〜〜ケルディア王国・『この世の真理』より〜〜〜
これから長くなりますがどうかお付き合いください。一週間に一回更新を目指します。