再び大戦争⑤
頭が真っ白だった。僕は犯罪者なのか? 地球を救ったからと言って、許されるのか? このまま逃げだそうか。逃げて、どこかへ消えてしまおうか。
「うわあぁ!」
意味もなく叫んだ。どうすればいいんだろう。僕は頭を抱えて叫んだ。
「しっかりしろ!」コルーパが怒鳴った。
僕は、その声に驚いて、ビクンと体を震わせた。さっきから震えが止まらない。
「よく考えろ。お前が一人を殺さなければ、何十億人という地球人が死ぬんだ。余計な死人を出すのか、それとも、自分は犯罪者になりたくないと偽善者ぶって何十億の人を見殺しにするのか。その未発達な頭でよく考えやがれ!」
コルーパの怒鳴り声が儀式の間に響いた。
僕はその声に弾かれるように頭を上げた。もう、震えはない。僕は覚悟を決めた。――犠牲者を増やさない。
「決めたよ」
「おう」コルーパが笑う。
「さて、今から原石を取りに行きます」首相が言った。
「原石?」
コルーパが僕を見上げた。「神の涙の原石だよ。天馬の右手にある石さ」
「へぇ。で、それはどこに?」
コルーパがニッと笑った。
「天馬のおじいちゃんの家。静岡の天夢の家だ」
今回短めです。
予約投稿にすると、ブログの方より先に話が進んでしまうので、更新が不定期です。(まあどちらでもいいのですが
この辺、書くのがめんどいなーって思ってたときです。
この辺りから、別の話を考えてしまっていたので、文章がめちゃくちゃです。
感想、アドバイスお願いします。