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喋る犬と宇宙外交官2nd  作者: メロ
再び大戦争
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再び大戦争②

 ドラゴンはギョロリと僕を睨みつけると、太い尾で岩を叩いた。岩の塊が頭上から振りそそいでくる。僕は横に移動しながらよけ、巨大な岩に手をかけると、手の力で思い切りドラゴンに向かって飛んだ。ドラゴンの頭に両手でしがみつき、そのまま片手を頭から生えている角にかけた。

 ドラゴンは、大きく頭を揺さぶって僕を振り落とそうとしている。僕は、宇宙に放り投げられた。ドラゴンは尾を巧みに使い、僕をとらえた。僕はそのまま崖に叩きつけられた。体は崖に食い込み、ドラゴンの尾に押さえつけられて、身動きがとれない状態だった。僕が、尾を手でよけようとすると、ふっと尾が僕から離れた。その次の瞬間、また尾が僕をめがけて飛んでくる。とっさに、岩を掴み、後転をする容量で上に登り、尾をよけた。バガン! という音がしたかと思うと、ドラゴンが空中で旋回し、後ろ足の爪を立てて僕の方へ突っ込んできた。僕はよける事ができずに、足に押さえつけられた。ドラゴンは空中に飛び、僕は後ろ足に押さえつけられたままドラゴンに連れて行かれた。

 ドラゴンは崖から少し離れると、空中に止まった。そして、僕を離した。僕は真っ逆さまに落ちた。ドラゴンは僕を狙って炎を吹いた。僕は、石の力を使った。しょうがなかった。ここで使わないなんて自殺行為だ。

 僕は石の力で炎をはじき、くるりと身を回転させてドラゴンに向かって飛んだ。大きく口を開けているドラゴンの牙に掴まり、勢いで頭の上に乗った。ドラゴンは急に動き出し、崖に向かっていった。そして、そのまま崖に体当たりをした。僕は、崖にぶつかる直前でドラゴンから離れた。

 ドラゴンは崖にぶつかった。そのまま身を翻し、ドラゴンは唸った。勝てないと分かったのだろうか。すると、おもむろに空を見上げたドラゴンは先ほどとは違う吠え方をした。

 やられた!

 気づくのが遅かった。振り向くと、もう一匹のドラゴンが僕の方へ迫ってきていた。ドラゴンは勢いづいて、僕に突っ込んできた。僕はよけきれなかった。左腕がドラゴンの牙にあたって裂けた。そのまま突き飛ばされた僕はもう一匹のドラゴンの尾をよける事ができなかった。崖に叩きつけられた。崖はどんどん崩れていき、僕は突き出た岩に右手でしがみついていた。

 僕は崖を両足で思い切り蹴ると、バク転するようにしてドラゴンの頭上に行き、石の力で巨大な岩を吸い寄せた。そのまま岩をドラゴンの頭の上に落とした。岩はドラゴンの命中し、ドラゴンはそのまま頭から真っ逆さまに落ちていく。そして、その下にいたもう一匹のドラゴンも巻き込んで崖のしたの森に落ちた。


 土埃がものすごい高さまでもくもくと上がっている。

 僕は、その側にすっと降りた。まったく、試練の世界ってだけはあるな。おかげで、危うく死ぬところだった。ドラゴンのスピードについていけなかったら、僕は朝ご飯にされていたかもしれない。

 あれ?

 僕はふと思った。今は朝なんだろうか。

 透き通った青空を見上げてみる。明るい。けど、太陽は無い。ここには時間の概念がないのだろうか。

 前を見る。そこは真っ暗な森。先はまったく見えないと言ってもいいだろう。

 延々と、その道を歩いた。火山がどんどん近くに見える。上を見上げると、黒い雲が渦を巻いていた。そして、カラスが鳴きながら、僕の真上を旋回していた。

 どこまでも、続く暗闇とともに、僕の気分は沈んでいく。何が起こっているのか、まったくといっていいほど分からない。何故僕があの世……いま、ここにいるからこの世か。そのこの世にこなきゃいけないんだ。

 僕は森の奥深くに行くと共に、思考のずっと奥深くに入り込んでいた。そろそろ、抜け出せなくなって、白目をむいて倒れてしまうのではないかと思われたときに、突然森が開けた。ふっと、頭の中で『知識』が光る。

 僕は足を止めた。

 ガラガラという音を立てて足下に転がっていた石が落ちた。

 ふぅ

 落ち着いて前を見る。崖の向こうには雷がこれでもかというほど轟いている。光の矢の中に、ぐつぐつと煮えたぎる火山があった。

 そこの中腹から青い光が漏れている。

 あそこか。

 とぅ!崖から飛び降りて、見事着地した。前を見る。

 火山が目の前にそびえていた。そして、崖との間に広場のような場所があった。

「……」

 ドラゴンだけだと思っていた。その考えは甘かったようだ。

 目の前には、真っ赤な毛に覆われた、ライオンのような、ゴリラのような、幻でも見ているのか、と思わせるくらい、ファンタジーな獣がいた。


僕は語尾が「~た。」になりやすいんですよ。

そこをうまく改善できたらな、と思っています。

 

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