怪報告──2026年上半期
1月
いつかの幻視した茶トラを想い線香をあげる。あの時はすまなかった。
油坊主。
肩幅が異様に広い上半身の影を見る。場所が坊さんがいつも托鉢をしている場所であったので、油坊主とした。
ゴブリン。自転車のベビー席に穏やかな顔をした徳の高そうな緑色したゴブリンがいた。マスター・ヨーダ?
2月
おたふく小僧
2階の自部屋を掃除して1階に降りるとき、下の廊下をスルスルスルスルと滑るように歩いて消えた、おたふく。
家内で視るのが久しぶりなのもあるけども、ギョッとした。
調べるところ、おたふくといえば縁起物で厄災を払うともある、一方で病の訪れとも解釈があり両極端である。
まあ…妖怪も元は神様だったという話もあるし。
で、視た感触としては福の神系かなと。
福神さん、白緑桃、など富に関するモノに通ずる視た時の禍々しい感じがした。
赤い格子柄の着物を纏い、顔はおたふく、体は小僧。
だから、おたふく小僧と名付けした。
こういう存在は真正面から見るのではなく、目の端、視界の隅で見ると視える。
なんだか裏世界ピクニックで、獣を見る時のコツみたいだけど、視える時は大体そう。
そういえば節分が近いのも納得。
豆まきに鬼と対でおたふくもいるらしい。
これで少しは博打が浮いてくれたらいいんだけども、神仏に縋るのも違う気がするのであまり意識しないようにはしたい。
スワティカ。
右後ろ斜めに左卍のハーケンクロイツ。色が温暖の茶色とオレンジ。いいものらしい。
3月
クネクネと動く白い人影。まあ、クネクネだろう。
白面。
電車の駅の階段を降りる時に視た。
ブワッと大きな白いモヤのような顔が浮かんで消えた。
2026年3月3日、ひな祭りに関するモノかと調べると、化け雛が近いけども少し違う。
しかし、厄を引き取る雛なら供養するべきかと線香を上げた。
大首に近いように思う。
印象は珍しくびっくりさたけども、悪意は感じなかった。
笑っていて白い面のようで、名前を白面とした。
白面といえば、うしおととらの白面で、あの大妖に悪いと思いつつ、この名付けが一番しっくりきたので、名を白面とした。
後ろの百太郎みたいな顔やった。
ぬほぅらん。
それは、電柱に重なるように立っていた。
小さな体に大きな頭、白い顔。
大頭小僧、白坊主、ぬっぺらぼう、ぬらりひょん、とあるものの近いのはアニメ「裏世界ピクニック」で出た巨頭が一番近い。
しかし、子供で、「ぬ」で始まる名前ならそれらしいかと、新種として「ぬほぅらん」とした。
絵に起こしてみると、少し不気味。
ヤバい感じはなかった。
白は神聖、穢れがない、角も生えてないので般若では無い、ならイイものなのか。
ゴールデンのっぺらぼう。
雨上がりの昼の頃、落ち着いた雰囲気の商店街の上品な時計屋さんに重なるように現れた。
金色の顔の大きなのっぺらぼう。
形はお米のような…ゴールデンライス…。
センサーにも掛からず危険は無し。
金色にも関わらず、冨系のモノ(福神さん、白緑橙、おたふく小僧)の様な嫌な感じが無かった。
ただ、顔の大きな怪異を立て続けに3回視たのたのとオリジナルが多め。
4月
白うねり。
白い膜のような、煙とも布よりも膜。
トイレで一反もめん。
膜とも煙とも違いはっきりと布。
シラフで視るのはどうなのよ。
ハヌマンラングール。
いつぞやのベトナム系のマンションの入り口で。
白い毛並みに黒い顔。
前に視たのは普通の猿みたいな感じやったけども、今回のは外国の猿のような色。
なんか居そうな配色で調べてみる。
インド神話のハヌマンのモデルの猿。
ベトナムの伝統芸能や寺院のレリーフにも描かれる聖なる猿とのこと。
ここ、護られてるね相変わらず。
前ほどの鋭い圧力は無かった。
ここの子供らも見なくなった、大きくなったんやろな。
5月。
家に帰り
母が自部屋に戻り、お邪魔したら
「はて…?さっきまで変な匂いしてたんわけどね…?」
まあ…いちいち調べんけど悪いヤツやろな…そんなもん存在させるかいな…クワインエが喰ったんやろ。
ガジロウ。
へえ…
嫌なものと感知して視なかったモノを正面から捉える
視界の端でなくても視えるのな
それは…緑色の身体をして…低い背に猫背に…皿は無い…ほぼ河童やけどゴブリン?
糸目に笑い口
なんだ顔はえらい愛嬌のある顔をしてる
そういう個体か?
わからんが邪のモノでも無い気がした
スィ、消える。
まぁあ緑の個体多いな。
寺の玄関で酒盛り。
ヒソヒソと幽霊の声
夜に怪音、久しぶりのクラヤミ、喰う。
母快眠、ならよし。
菊と仁王を視る。
白い枠。
…………就寝前に2階に上がる時に、電気を消した
ボゥ
そんな音はしないけど
暗闇に白い長方形の枠が現れた
あんまり感じは良くない
電気をつける
小さなプレートの置物が反射したかな…
電気を消す
白い枠は現れなかった。
2階に上がった寝た。
翌日、調べる。
「隠し戸」
伝統的な怪談。
でも…襖とかと言うより枠だからな…
「ザ・バックルーム」
ネットロア。
作者不明、創作。
これかな………白い長方形の枠。
そのまんまや。
異界に繋がる門?
………まあ感じ良くなかったもんな。
空魚ちゃんやったら喜んだかな、
もうすぐ梅雨。
怪談は夏やもんな。
年中視てる人間の言葉ではない。
2、3メートル上空に神聖幾何学模を視る。
リトルなまこ。
ずるりん
と、なまこ。形は前のサイズより少し小さい。
子犬ぐらいの大きさのそれは、いつしか視たアトゥイカクラだった。
室内の白い壁を透明なそれが移動した。
光学迷彩を施されたような、違和感が少し残る視え方。
前も部屋で視てるから家憑き?
なまこの守護霊か………微妙。
というか、形がなまこだけにスライムっぽさがある。
梅雨の夜空にマンモス住宅。
灯りもついていない。
そして消えない。
珍しいタイプ、というかバックルーム関連がよく出る。
なんちゃらビルディングというらしい。
曾祖母さんのえんさて五條新町に行く。
前を歩く黒で固めた若い兄ちゃんが消える。
魔らしい。
最近視るのも減ったね。




