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英雄候補 メイリーとバルガス

どうやら、俺が以前見た騎士の行進は、英雄候補を送り出すパレードだったようだ。

宮廷の中庭で俺はハルカスばあさんに抱かれて式典を見ている。今日は魔法で見た目を年相応にしてるらしい。


だが俺の目にはいつものハルカスしか見えない。





この国の英雄を作るべく。英雄候補を他国に送る。


【英雄はなるもので作るものじゃないだろ】

そっとハルカスに言ったら、鼻に指を当てられた。


くんちょこ くんちょこ


つい嗅いでしまう。


黙っておけと言うことか。


セリナも英雄候補の列に加わってる。

その列の先頭は以前見た女騎士だ。


他の列も強そうなのが見えるが、女騎士がダントツだろうな。


気品がある。


一番弱そうなのがセリナ。


同じ列に一番下品な巨体もいるな。アイツも見たことあるな。



無事式典が終わり、俺たちの元にセリナが戻ってくる。


「緊張したよ」


魔導師のローブの中はコルセットとブラウス。そしてミニスカート。

ブーツが膝上まであって太ももが少し見えるのが良い。


俺の寝床。そう絶対領域。


などと感慨に耽ってると、さっきの下品な巨体がセリナの後ろに立つ。


「保護者つきの英雄候補とはな」


その言葉に思わず。シャーッとなってしまった。



「おまけにペットまでいるのか。

元英雄の身内は、気楽でいいな」


同じ列にいたと言うことは、これから一緒に旅をする仲間ということなのに、

侮辱するだけして巨体は離れた。




毛を逆立てている俺をばあさんが宥める。


【侮辱されたんだぞ】


「言葉くらいなんてことはないさ」


「なんてことはないよ」


【あれ、セリナも動じてない】


意外だった、線が細い子だと思っていた。

ばあさんに似て肝は太いのか。

そもそも俺が怒ってた理由がわかるのか。



「冒険者ギルド推薦のバルガス。実力はあるけど、粗暴で英雄には遠いのだけどね」


【そんなやつがなんで?】


「勇者が猫になったから」

ハルカスが小声で言ってくる。


人手不足ってことかな。

まぁ聞かれるとまずいけどな。


「もしくはギルドが持て余してるかだ」

そっちは意味がわからない。


怪訝そうに見つめると、ばあさんが不敵に笑ってる。


なんか怖い。



そんな俺たちの前に、女騎士が歩いてくる。


銀髪のロングヘアに蒼い瞳。


ただ歩いているだけなのに気品が感じられる。お嬢様って感じだ。

使い込まれたであろうロングソードはそれを否定する。


強いんだろうな。


「不快な思いをさせてすまない。ハルカス様」


「何にもないよ。頭を上げてくれないか。メイリー」


顔見知りなのか、ハルカスは気安く声をかける。


メイリーと呼ばれた女騎士が、顔を上げると俺と目があう。


「にゃーん」【俺もいくからよろしく】


営業スマイルを送ったのに、メイリーは目を細めて俺を睨む。


あれ、猫嫌いかな。


「セリナ、本気で猫と来るつもりか」

セリナとも顔見知りか、まぁ年も近いしな。


「おばあちゃんが使い魔として連れて行けって」


俺はハルカスの胸元から、セリナの肩へ移動する。


くすぐったさ対策でセリナのブラウスは襟を立てている。


まぁそれくらいでは、役に立たんがな。

ウリウリ。


セリナがくすぐったそうにしてると、またメイリーが睨む。


「ハルカス様の指示なら間違いはないんだろう」

深いため息をつかれる。


流し目で俺を見ながら、メイリーは別のところへ挨拶へ行った。


女騎士メイリー・トンプソン 

セリナとは幼少期にハルカスから指導を受けた中らしい。


教師もしてたのか、どうりで、教えるの上手いわけだ。


おかげで、俺も魔法使えるしな。


セリナの首元にいるのも慣れたので、帰り道は寝た。


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