第3話
ありえない、俺の家族達がこの辺りで最強の山賊なのに…
目の前には首をさかれ死んでいく仲間。
剣を使えばそれで刻まれ。
矢を射かければそれを投げ返され。
槌を使えば頭を砕かれる。
逃げればその背中にナイフが刺さる。
その惨劇の中心で奴は確かな笑っていた。
「後はお前らだけか、あんないっぱいいたのにもう全部死んでしまったか」
「くるな、化け物」
「最後だし楽しまなくっちゃ」
いやだ、死にたくない、いやだいやだいやだ
あれはっ
「くるな、こいつがどうなってもいいのか」
「きゃ」
「動くなガキ」
「たっ、助けて」
「こいつの命が惜しかったらくるなっ」
「問題ない」
「へっ」
ぽと
「お前が人質を取ろうが関係ない、簡単に殺せる」
「グアーーー俺の腕が腕が」
「日が沈むまでにお前らが持っている金目の物全部もってこい。出ないと殺す」
「は、はい」
さて、ゴミ掃除が終わったところでここはどこだろう。
《ありがとう》
「またお前か、いい加減姿見せたらどうだ」
《姿はないの、それより勇者の子孫を殺してくれてありがとう。おかげで勢力が伸びた》
「最初のザコの事か、てか勢力って何だ?」
《邪神の勢力よ。6395日前に魔神が勇者に殺されてからずっと落ちていたの》
「つー事は何だ。勇者の子孫を殺して勢力を伸ばすために俺をこんなとこに呼んだのか」
《ちがうは、そんな派手な事したらすぐ殺されてしまうじゃない。あなたは死なないようにしてくれればいいの。そっちは手持ちの魔王達でなんとかするから》
「じゃあなぜ呼んだ」
《魔王達の士気をあげるため》
「もどることは」
《無理》
「はー、とりあえず好きに生きていいんだな」
《ええ》
「わかった、ジャアもういく」
《だんだん邪神として目覚めていくと思うから暴走して殺されないでね》
「当たり前」
どうしよう、自分でやる事を決めた事ないからどうすればいいか分からないや
まあ、あっちいってみよ