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第1話
小さい頃から自分は人とは違うと思っていた。
飼っていた犬が死んだ。
交通事故で友達が死んだ。
……何も思わなかった。
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ワゴン車で一人の男が寝ている。
整った顔立ちは日本人のようだがその男の雰囲気からはどこかだるげな感じが漂っていた。
「け、よく寝てやがる。薄気味悪い化け物が」
「止めろ、殺されたいのか」
「大丈夫だ、薬でよく眠っている」
車の助手席に座っているのはあまり目立たない顔立ちをした小男と顔中傷だらけの大男だ。
「こいつ40人以上を5分くらいで殺っちっまたんだぜ信じられるかよ」
「殺戮マシーンなんだ、こいつらはそう育てられたんだから」
「まて、あそこの何かいた」
「いる分けねえよ、どうせ動物だろ」
不意に轟く爆音と閃光それらがやんだ後道路には焼けこげたワゴン車が残っていた。