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第一話

ここはクーガ大陸、エルフや獣人など様々な種族が生息するこの地は魔物による脅威が多くあり、王国はこれに対抗するため勇者召喚の儀式を行い4人の人物を召喚した、この5人は長い長い旅路を経てとうとう魔王の城へとたどり着いたのであった。


「とうとうここまで来ましたね」


「ああ、ここに大本の魔王が居るはずだ」


「そいつを倒せばこの世界は平和になるのよね」


「ああ、魔王さえ倒せば魔物からの脅威も無くなってこの世界に平和が訪れるはずだ」


「そうですね、最終決戦ですわね」


「私達なら大丈夫よ!なんたって今までもいくつもの困難を乗り越えてきたのだもの!」


「そうですわ!今までも乗り越えてきましたもの!今度もきっと大丈夫ですわ!」


「ああ!俺達の手で魔王を倒そう!」


「「ええ!」」


「・・・」


魔王の城へとたどり着いたのは4人の男女だった、この人物達は王国から召喚された勇者の一行だった、勇者として召喚された男と、魔法使いとして見出された女、それに僧侶としての見出された女、そして侍として生かされる事になった男の4人である、この4人は様々な街や村などを訪れ、その都度そこで起きる問題を解決していき様々な種族の者達と出会いながら歩みを進め、とうとう魔王が住むとされる場所へとたどり着いたのだ。


「さぁ、これから最終決戦だ!準備は良いか!」


「あたりまえよ!どんな相手でも私の魔法でぶっ飛ばしてやるわよ!」


「大丈夫です!皆様の傷は私の癒やしで直してみせますわ!」


「・・・」


「よし!それじゃあ行くぞ!」


勇者の男がそう言って歩みを進めようとした、その時だった。


「ああ、そうだ、ユーリ」


「ん?何?」


「お前はここで用済みだ」


「は?何言って?」


「私達だけで魔王を倒すからあんたはいらないって言ってるのよ」


「そうですわ、あなたなんかが居なくても私達だけで魔王を倒してみせますわ」


「は?何言って」


「役にたたねー奴はこの先にはいらねーってことだよ」


そう言って勇者の男はある道具を取り出した。


「な!お前!」


「お前は王国に戻って俺達が魔王を倒すところを指を加えて見てるんだな」


勇者の男が取り出した物は緊急避難用のアイテムだった、このアイテムを使えばどんな危機的状況でも王国へと緊急転移出来るアイテムだった、このアイテムは今勇者が持っている物一つだけなのだが。


「待て!それを使っちまえば!お前らが!」


「はん!こんなもん使わなくても俺達の実力があれば魔王なんざ余裕何だよ」


「そうよ!こんな逃げるだけのような物なんて私達には必要ないのよ!」


「そうですわね、今までもいろんな困難がありましたが、このような物使う事はなかったですものね」


「そう言う訳だ、お前と同じでこんな物は俺達には何の役にはないんだよ、じゃあな!」


勇者の男はユーリと呼ばれる男にそう告げ、アイテムを発動させたのだった。


「お前ら!」


ユーリと呼ばれる男の周りに光が現れ、彼が何かを言い切る前にその光に包まれてその場所に居なくなったのであった。


「さぁ!行くぞ!」


「「ええ!」」


そして3人となった勇者一行は魔王の城へと歩みを進めるのであった。

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