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第2自摸「ひきぼりもぎりなんやそら」


第2自摸

「ひきぼりもぎりなんやそら」




「サキちゃん聞いて下さい。先日、お友達と麻雀をしたんですよ」


「うんうん、それで?」


「そしたら『ひきぼり』とか言うまたワケのわかんない言葉使われちゃって…。なんなんですか?聞いたこともない言葉だったんですけど」


「あー、『引きぼり』は使う人ほぼいないから……その友達も格好つけたかったのかもしれませんね。それは『ツモ切り』と同じ意味です」


「あ、ツモ切りね。それ、よく聞くやつ。ならそう言ってくれたらいいのに!…で、ツモ切りって?」


ガクッ!


「えっと、ツモ番……自分の番が来て引いた牌が不要牌だったときはそのまま捨て牌に並べますよね。その行為のことです。『もぎり』と略されたりもしますね」


「あー、手の中から出さない時のことですか。ほとんどじゃないですかそれ」


「おお?! 鋭いですね。そうです、序盤は違いますけど、ほとんどの牌は基本的にツモ切りなんです。だからこそ、そうでない牌がどれか知っているとそれがヒントになります。さて、この『そうでない牌』のことを何と言うかは分かりますか?」


「えっと、手の中から出すわけだから〜……なかd「あ、結構です。それだけは違うから」



◉正解と解説


「肉ちゃんが何を言い出してもいいようにR15設定してきましたよ」

「何のこと?」

「コメディーにはR15設定は必須ですね。とにかく、今回のこれ答えは『手出てだし』だから」

「なーんだ。似たようなもんじゃん。手でも中でもよくない?」「よくないよ!」


「サキちゃん返答はや!」

「とにかく。この『手の内から出した牌』というのは今まで必要とされていた牌だから、それを必要としていた手であり、そこから一手進んで必要としなくなった。ということをイメージすると手の中にどんな牌がある可能性が高いかが見えてくるんだ」

「よっしゃ、そしたら私も今後は手元をジーって見て手出しツモ切りを観察しまくる!そしたらもうロンも言われなくなるんじゃない? ね!」


「待って、いやまあそれは間違いではないんだけど。ただ手出しツモ切りは『よーし見る!』って感じで見るものじゃないんだよ」


「どゆこと」


「肉ちゃんは楽譜読めるかな?」


「読めます!子供の頃ピアノ教室通ってたから」


「そう、そしたらさ、ピアノ弾く時って楽譜読まなきゃ読まなきゃって思いながら弾いてる?」


「え、そうねえ。あんま見てないかな。ちょろっと眺める程度かも」


「だよね。もっと分かりやすく言えば私たちは常に呼吸をしてるけど、これを『息をしなきゃ』とか思ったことはないよね。つまりさ…」


「自然とやれってこと?」


「うん、慣れてしまえば気にしてなくても見えてるし覚えてる。それが手出しツモ切りなんだ」


「ふぁ〜…一流雀士への道のりは長そうだぁ…」



ーーーー


《サキちゃんと肉ちゃんの麻雀専門用語辞典》


その2『引きぼり』

読みかた【ヒキボリ】

ツモ切り、もぎり、に同じ。引いてきたものをそのまま捨て牌に並べること。


〈合わせて覚えたい専門用語〉


『手出し』

読み方【テダシ】

ツモ切りの反対。捨てる牌を手の内から選んで出したこと。

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