ナナロー外伝
◎ナナロー外伝
ナナローこと七田喜朗は天然中の天然。ど天然だった。
ロレックズ知らない。
阿佐畑哲也知らない。
ビートルーズ知らない。
一体何なら知ってるのか?と言うくらい知らない。
ある日、忘れ物ケースを整理してしまおうと思ってお客さんが半年前に忘れてった箱を処分することにした。捨てる前に中身を確認してみたら立派なネクタイだった。裏にはジャイアンズと書いてあった。
「へえ、これジャイアンズのネクタイか
ナナローは師団のリーグ戦にネクタイ必要だろ。これ貰っちゃえば?ジャイアンズのネクタイ」
この頃はもうナナローはプロ麻雀師団に入団していたのでリーグ戦の時は正装をする必要があった。
すると…。
「ジャイアンズってなんですか?」
いや、うそだろ!?
「おま、少年野球やってたとか言ってなかったか?」
「やってましたよ」
「で、ジャイアンズ知らんの?」
「はい」
ハ!ありえない!!もうさ、これ以上笑わせないでくれ。本当混乱する。
「あ、読売巨神軍なら知ってるか?」
「あー、巨神はわかります」
「それが、ジャイアンズな。いっこ勉強になったな」
また、別の日。元SNAPの森くんがレースで活躍していた。
「へえ、森くんはSNAP辞めて良かったな。好きな事して活躍して」
「SNAPって木村拓也以外は誰がいるんですか?」
出た出た、ナナローのぶっ飛んだ質問タイム。
「ちなみに、木村拓也も名前しかわかりません。顔は出てこない」
「アラシは?」
「あー、アラシは全員分かりません。1人だけコテツさんに似てる人いますよね。それは知ってる。あとはお手上げです」
(松潤のことね)
「…お手上げなのはこっちだわ
石澤さとみは?」
「知りません」
ううむ。本当に現世の人間か?異世界から転移してきてないかこれ。
マサルがこれを聞いていて。
「もうさ。この子の事主人公にしてアキラに小説にしてもらおうよ。『異世界お兄さん』とか言ってさ。アキラは『作家になろう』とかに投稿してただろ」
「ナナロー改めナロウですね」
「なろう系雀士ナナローかややこしいなこれ」
「ただまあ、アキラが投稿してんのは『エブリスト』ですけどね」
こうして、ナナローのあだ名は一部の人にはナロウになった。
頑張れ!なろう系雀士ナナロー