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村中が大合唱『うんことどっこいしょ!!』

ラルフを救った私は彼の協力で村中に特製ウンチおにぎりをバラまいた。

配り始めて2時間程で全ての村人の命を一旦つなぎ留めることができたみたい。



「ふうっ、気合入れて握ったら疲れちゃった!」



「ははははっ、ヒナねえちゃん、おにぎりの茶色が顔に付いてるよっ」



「あ、もう!いけないっ!ラルフったら笑わないのっ!」



夢中になっていた私の顔や手は糞まみれに汚れていた。


でも、スポーツ選手の泥だらけなユニフォームのように何だかそれが誇らしい。

これは他人のために初めて一生懸命になれた証なんだから。



「あ、そうだ!村長がヒナねえちゃんに話があるから来て欲しいって」



ラルフに手を引かれて少し村の広場へ導かれる。

道中、回復した村人たちからお礼の言葉を沢山貰った。


誰かに感謝される。

文字通り鼻つまみ者だった私には初めての経験でなんだか照れくさい。


村長のところへ着くと村長は改めて深い感謝の言葉を私に贈ってくれた。

そしてこの村がおかれた状況について話してくれた。



ここはルーペンという国のポニエという村。

ポニエは半年前から土壌が急激に悪化し作物が育たなくなった。

本来ならルーペンの首都から救援物資が届くはずだが隣国と戦争中のため滞っている。

それでどうにもできず飢え死にする寸前だったという訳だ。



「ヒナ殿のおかげで命が延びました・・・じゃが、どうすることもできんのかのお・・」



村長は寂しさと諦観の表情でつぶやいている。



「村長さん・・諦めちゃ駄目だよっ!!私にいい考えがあるんだ。あのね・・・」




翌日。

大勢の村人が見守る中で私は大仕事に取り掛かろうとしていた。

そう、命を懸けた大仕事に。



「ヒナさん頑張って!!!」

「ヒナさーん頼んだぞー!!!」

「この村はヒナ殿にかかっているのじゃ!」



村中の応援の声が、願いが私に集まる!

そして静かに、それでいて今までにないぐらいの便意が私の肛門に集中していた。



「ヒナねえちゃん、本当に・・本当に大丈夫なの・・?」



心配そうなラルフに私は優しく微笑んだ。



「ラルフ、おねえちゃんを甘く見ないでよ♪・・・みんなを、みんなを絶対に助けるんだから!」



強がり。正直強がりだ。

怖いよ。


怖い。

怖いけど・・・他人をために生きる喜びを教えてくれたこの人達のために。

出来ることを・・・・・やるんだ!!



キッと私は決意の表情を固める。

そして強烈な便意をせき止めていた肛門の力をフッと抜いた。






「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」




ドドドドドドドドドッ!!!!!!!



私の肛門から驚くほど大量の糞が噴き出した。

あっという間に私の身体を浮かすほどの小山になるほど糞が積もる。


でも、まだまだだ。

こんなものじゃ、こんなんじゃ全然足りない。



「まだまだあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」



私は力を入れなおして噴射を続ける。

そして噴き出し続ける糞は私の身体を浮かせたままジェット噴射のように前方へと進めていく。

私の通った道にこんもりと糞が積もっていく。



「くっ!!ええいっ!!!」



一程度進んだ後は尻と肛門の向きを変え列を変えてUターンする。

見る見るうちに村の空き地には糞の平地が出来上がっていった。


私の提案。

それはこの村に作物の育つ良質な畑を作ること。

作物が育たない土の上に肥料を兼ねた糞の畑を作って食料難を解決するんだ!!



「はあっ・・・はあっ、もう、少し、もう少しっ・・」



目標まであと少し。

いくら私とはいえ、体力の疲弊と肛門へのダメージはもう既に限界を超えていた。



「あっ!!ヒ、ヒナねえちゃん!!!ヒナねえちゃんのウンチが・・ウンチが・・・」



ラルフの叫びで私は後ろを振り返ると糞に赤い血が混じっている。

どうやら限界を超えた肛門が裂け始めているらしい。



私は最後の力を振り絞った。

ここで止めたら・・・私はただの糞漏らし女に戻ってしまう!!

そんなの、そんなの嫌だ!!



「私は”変わる”んだからーーーっ!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」



私の全てを絞り出した最後の噴出を感じると同時に。

視界を暗闇が包み私は意識を失った。







一か月後。


ポニエ村には元気の良い村人たちの声が響いていた。



『うんことどっこいしょ!』


『うんことどっこいしょ!』



威勢の良い掛け声と共に楽しそうに畑仕事をする村人たち。




その様子を見ていたラルフと村長は呟いた。



「全部、全部ヒナねえちゃんのおかげだね!」


「ああ、ヒナ殿の・・・いや・・ポニエの聖女様のおかげじゃ!!」



これが私の異世界生活の始まり。

それは同時に、やがて大陸全土に名を知られるポニエの聖女伝説の始まりでもあった。

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