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メロスは評価されない
昇格考査の時期になり、メロスとセリヌンティウスは辞令を受けた。セリヌンティウスは昇格、メロスは昇格見送りだった。
メロスはメロスなりに頑張っていて、頑張っているがために、評価で負けたことが悔しかった。同時に諦めがついた。これが社長や個人事業主ならば自らの稼ぎの許す限り、報酬を自決できる。結局、他人に自分の給料を決めさせるサラリーマンなのが悪いんだろうなぁ。
メロスは将来的に起業したくなった。そのためにするべきことは何か。あるいは自分は起業できるのか。悩み始めるのだった。