Extra 人物紹介
【人物紹介】
ラーク・クロウラ(17歳・男)
- トーテム:クロバ(ゴキヴリ)
本作の主人公、ゴキヴリ男、六色。
黒髪黒目の地味な風貌だけど、素材はそれほど悪くない。
のん気な性格である一方、身の回りを清潔に保つことには執念を燃やす掃除魔。周囲の人にはあまり恵まれかったため、生活全般、大抵のことは自分でできるようになった。
異名の元になっている六色は、五色魔導+操霊術を奥義まで極めたことにより呼ばれるようになった。けど、全力を発揮すると「ぎゃああああ、きもっ!」という反応が帰ってくるのが悲しいところ。
健全な青少年として今までずっと妄想し続けてきた「夜の五色魔導活用法」を最近エルナにいろいろ試しているらしい。けっこうえげつないのもある。
エルナ・シルバ・ローデント(15歳・女)
- トーテム:コヒメ(ドヴネズミ)
本作のヒロイン。ドヴネズミ姫。
青灰色の髪を持つ、小柄な美少女。
口下手だが、実はしっかり者のちゃっかり者。読書が好きで、妙な知識だけはいろいろと溜め込んでいる耳年増でもある。
突然の一人暮らしに何もできないまま、ラークが来るまで家は荒れ放題だった。ただ、トーテム特性で皆から「薄汚い」と言われてしまうことはかなり気にしていて、お風呂だけは念入りに入るようにしていた。
地獄の訓練に日々呪詛を吐きながらも、ようやく訪れた人生の春をめいっぱい楽しんでいる。責任は絶対に取ってもらうつもり。
アルマ・シルバ・ローデント(15歳・女)
- トーテム:フブキ(ハムスタア)
エルナの双子の妹。街のアイドル。
小麦色の髪を持つ、残念な美少女。
お嬢様口調なのに、実はかなり俗っぽい性格である。というのをまったく隠し切れていない残念な美少女。エルナと違い、あまり物事を深く考えない。
幼い頃からエルナを見下したり、ちょっとした意地悪をしたりしながら過ごす。が、だんだん周囲からの「不変の好意」に疑問を持ち始め、唯一普通に接してくれるエルナに気づかないうちに依存していた。エルナへの罪悪感を足がかりに瘴気につけ込まれる。
ティコ婆さんのもと呪術の修行をして、いずれは冒険者になり世界中を大冒険しようと企んでいる。
ティコ・ノザーマ(70歳・女)
- トーテム:名無し(ピラニーア)
小人の冒険者、呪術師。
オレンジ髪の小さな老婆。
元来素直な性格だったのに、めちゃくちゃ辛い目にあってきたため、ぶっきらぼうな感じに育ってしまった。優しい心根の一方で、様々な闇や罪を抱えたまま、その心を誰にも見せずに生きている。
実は、トーテム特性で血を見ると〈狂化〉してしまうのを青魔導〈静心〉で抑えている。トーテム覚醒者なのだが、あまりにも強くトーテムを拒絶しすぎたため、操霊術を使うことはできなくなってしまった。
これからアルマを弟子にして、自分の後継者に育てあげるつもりらしい。ただ、アルマの残念ぶりに少しだけ決心が揺らぎ始めている。
クレルヴォ(20歳・男)
- トーテム:シュナーブ(ハシヴトガラス)
瘴血鬼。カラス男。
黒髪クセ毛の長身男。
周囲に嫌われて育ってきたため、自分を守ろうと周囲に威圧的な振る舞いをすることが多かった。一方、ラークに対しては憧れや嫉妬などを抱き、戦闘スタイルを真似していたりする。瘴血鬼化前からいつか闘ってみたい、もしくは、酒を酌み交わしたいなどと思っていた。
アルマを拘束しても、性的な暴行は一切加えていない。というあたりに、彼の死にたくなるくらいの過去の一端が見え隠れしている。
喋るのが好きなので、重要情報もすぐ漏らす困った奴。自分の代わりに狂ってしまったトーテムのシュナーブとも、本当はもっといろいろ親しく喋りたいと密かに思っている。
マティアス・シルバ・ローデント(48歳・男)
- トーテム:未覚醒 (カピヴァラ)
エルナの父親、銀級貴族家の当主。
焦げ茶色の髪の愛嬌のあるおじさん。
国政を担う銀級貴族家当主の一人。帝国に吸収される前の、旧ローデンティア王族の末裔でもある。重責の中、しっかり職務をこなす真面目な人物。
三人の女性と結婚したが、唯一恋愛結婚だった最後の妻(エルナ・アルマの母)が亡くなってからは、妻を増やすようなことはしていない。
瘴血鬼対策のため騎士団を新設する。帝国の許可は下りたが、まだまだ課題は山積みで、そこに今回の事件の事後対応まで加わって最近睡眠不足。早く仕事を片付けて、大好きな温泉に浸かりに行きたい。