第59話(遭遇した人物は危険人物?)
取りに行くものがありますのでとリファスが部屋から出て行った。
そして僕は部屋に取り残されるのだが。
「なんで僕は男にモテているんだろう」
疑問に思ったので口にしてみたが、やはりおかしい気がする。
そもそも僕は女の子大好きなはずで、男に惚れられるような可愛い容姿もしていないとと思うのだ。
平凡だし。
相変わらず謎が深まるばかりだ。
でもあのリファスは絶対に拒んで逃げだす自身があるのだけれど、カイルだったらと思うと、僕は自分が全力で拒絶できるか分からない。
「困った。答えはどうしよう……うー」
枕に顔をうずめた僕だけれど、それでもこんな部屋に閉じ込められている不安からか、考えてしまう。
やはり部屋の中にいるのは、本当にあの人が信用できるか分からないし、と僕は思ってこっそり部屋を出てみることにした。でも、
「鍵がかかっている。よし、“鑑定スキル”と」
僕は鍵の構造を見て、そばにあった棒などでカギを開けてしまう。
相変わらずの万能な能力だなと思いながらペタペタと廊下を歩いていく。
人っ子一人いない。
まるで人払いされているかのよう。
それはそれで不気味に感じて僕は歩いていくと、
「お前、誰だ?」
振り返るとそこにはリファスに似ているが彼よりも背の高いイケメンがいた。
だがこの表情を見る限り、不機嫌さがにじみ出ていたのであまり関わりあいたくない。
僕はその場から全力逃走した。
後ろで待てとかいう声が聞こえたが無視して部屋に戻る。
「はあ、びっくりしたな」
仕方がないので部屋の中でごろごろしているとリファスが訪れて……怒られた。
「レイスがいるから出るなといったのに。貴方のような容姿の子がレイスは好きなのですよね」
「ご、ごめんなさい」
「……確かにいきなりこんな場所に閉じ込めているのですから当然の反応ですね。申し訳ありません」
リファスが謝ってくる。
見ている感じでは誠実そうではあるけれどと僕は思っているとそこで、
「では、こちらの物の鑑定をお願いできますか?」
「? 中に似たようなものの入った瓶?」
「はい、まずは能力について説明もしないといけませんので、よろしくお願いします」
リファスの告げたその言葉に僕は、とりあえずはやってみようと瓶を一つ取り出したのだった。
僕が知らないこの館の一室にて。
「あいつがリファスが連れてきた少年か。確かに能力がと言っていたが、それに対する見返りも全部俺は知っているんだぞ」
そう呟いたレイスは小さく笑う。
昔からの知り合いのリファスが、とあり少年にご注進らしいという話を聞いたのは一昨日の事。
その能力に惚れたのだという話にはなっていたが、調べると、それ以外の話も出てきた。
そしてそれ以外がレイスには気に入らない。
だから、目的が達成できて油断したところで、レイスも行動を起こそうと思う。
すでにどうするかの準備もすんでいる。
リファスが青くなるのが楽しみだ。
「あいつがリファスのお気に入り。俺はそんなの認めない。絶対に邪魔してやる」
そうレイスが笑ったのだった。
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