表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
先生が退屈な人でよかった  作者: じんたね
28/70

6・5 連携中

「花本先生はいらっしゃいますか?」


 同時刻。

 職員室を訪問する、吹奏楽部部員の姿があった。


「あ、えっと、門田さん?」


 仕事が長引いてしまった。そう悔やみながら、帰宅の準備を進めていた花本羽地は、その手を止めて訪問者の顔を確認する。


「今日も、国立せんせはいないんですかね」

「多崎校長からご説明があったように、国立先生は風邪でお休みなの」

「私のせいじゃないんですねぇ、がっかり」

「噂話くらいで、あの仕事熱心な国立先生が不登校になるわけありませんよ」


 花本羽地がにこりと微笑むと、門田杏は笑顔で応えた。

 これまで彼女が、自分に積極的に話しかけてくることは少なかったのに、今日は珍しい。それだけ国立一弥の休みが一大事なのであろうと花本羽地は考えていた。


「それで、ご用は何かしら?」


 国立一弥のアパートに行きたい。さっさと門田の要件を片づけてしまわないと。

 門田杏の訪問を終わらせようと、彼女は結論を急ぐ。


「ええっと、相談というか、人生の悩みというか……」


 花本羽地の問いかけに、きょろきょろと周囲を見回す門田杏。そして「できれば人のいないところがいいんですけど……」とぼそぼそしゃべった。


「なら空き教室を使いましょうか。今ならもう生徒さんは帰っているし」

「はい。よろしくお願いします」


 花本羽地は肩にかけていたバックをデスクに置いた。そして彼女と一緒に、2年2組の教室へと向かう。悪いタイミングで生徒に捕まってしまったと、心のなかでため息をつきながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ